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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第97話
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リィンがトヴァルと談笑していると聞き覚えのある少女の声が聞こえて来た。
「え。」
「って、この声―――」
声に気付いた二人が振り向くとアルフィン皇女とエリス、そして内戦の功績によって”少佐”に昇格したクレア少佐がリィン達に近づいてきた。
「エリス……アルフィン殿下も……!?それにクレア少佐まで……!」
「おいおい、魂消たな。」
「兄様、トヴァルさんも。ご無沙汰しております。」
「うふふ、まさかトヴァルさんまでいらしてたとは思いませんでしたわ。」
「えっと、一体どうして?」
二人の突然の訪問を不思議に思ったリィンは目を丸くして訊ねた。
「その、今日はトールズ士官学院の自由行動日ですから姫様が兄様にお会いすると仰いまして……」
「うふふ、わたくしはリィンさんの”妻”なのですから、夫であるリィンさんの学生生活最後の自由行動日くらいは共に過ごしたいと思ってもおかしくないでしょう?」
「そ、それは……」
「姫様!姫様と兄様はまだ夫婦の関係ではないでしょう!?」
微笑んだ後自分にウインクをしたアルフィン皇女の話を聞いたリィンは表情を引き攣らせ、エリスはアルフィン皇女を睨んで指摘したが
「あら、でも2か月後にはエリスはわたくしの事をアルフィン
義姉
(
ねえ
)
様って呼ばなくちゃならないわよ?というか今から呼んでも構わないって何度も言っているじゃない♪」
「うっ……!」
アルフィン皇女の正論を聞くと疲れた表情で黙り込んだ。
「ハハ、相変わらず大胆不敵なお嬢様方だなぁ。ま、身の安全の心配はいらなそうだが。」
リィン達の様子を苦笑しながら見守っていたトヴァルはクレア少佐に視線を向けた。
「……恐縮です。あの件以来ですか……ご無沙汰しています。」
「ああ、こっちこそ。お互い色々あるがま、今日はいいだろう。」
「そうして頂けると。それと……お久しぶりですね、リィンさん。」
「はい。”ジュライロッジ”以来ですね。いつもエリスの護衛をして頂き、ありがとうございます。クレア少佐達―――”鉄道憲兵隊”の女性隊員の方々はアルフィン殿下の護衛の任もありますのにエリスの護衛までして頂いて恐縮です。」
トヴァルの言葉に頷いたクレア少佐に視線を向けられたリィンは会釈をした。
「いえ、私達は軍人として当然の義務を果たしているだけですし、リィンさんを含めた”シュバルツァー家”の方々には多大なるご迷惑をかけた上お世話にまでなったのですから、このくらいの事でしたらお安い御用です。(それよりリィンさんにお伝えしたい事があるのですが……)」
クレア少佐はリィンに近づいて声を小さくし
(何でしょうか?)
クレア少佐の小
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