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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第96話
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「ああ、そうだな。正直あの時はどうなるかと思ったもんだけど。」
「えへへ、そうだよね。マキアスとユーシスなんか出会っていきなりだったし。」
ミリアムの疑問に答えた後呟いたリィンの言葉に同意したエリオットは入学式でのオリエンテーションでいきなり喧噪な空気になったマキアスとユーシスを思い出していた。
「あれは……その、僕も悪かったというか。」
「まあ、気にするな。未熟さゆえの過ちは誰にもあるだろうからな。」
「ありがとう―――って、自分は悪くないような顔をしてるんじゃないっ!散々上から目線でこき下ろしてきたくせに!」
「だから誰にもと言っているだろうが?」
「あはは……」
いつものように口喧嘩を始めたマキアスとユーシスを見たエマは苦笑し
「フフッ、入学式の時と比べたら本当に天と地の差ですよ……最初の”特別実習”の時点で今のお二人の関係の10分の1でもあったら、あたしも少しは楽ができたのですけどね……」
「お、お姉様?どうしてそんなにも疲れた顔をなさっているのですか??」
疲れた表情で肩を落として呟いたツーヤの言葉を聞いたリィン達が冷や汗をかいている中、セレーネは戸惑いの表情でツーヤに声をかけていた。
「ふふ……今となっては懐かしいわね。」
「ふむ……懐かしいと言えばアリサとリィンのあれもあったか。」
懐かしそうな表情をしていたアリサだったがラウラの言葉を聞くとリィンと共に表情を引き攣らせた。
「ちょ、ラウラ!?」
(誰か言うと思った……)
アリサが慌てている中、リィンは疲れた表情をしながら入学式のオリエンテーションの際、落とし穴によって落下するアリサを助けた時にアリサの胸が自分の顔に当たっていた出来事を思い出した。
「なになに、面白そう!?」
「どうせリィンの事だから、何かの拍子でアリサの胸でも触ったんじゃないの?みんなの話だと内戦の時にアリサ達が露店風呂に入っていた時も突入した事があるくらいだし。」
「エ、エヴリーヌお姉様!」
(び、微妙に当たっていますから反論できませんね……)
「えっと……その……違いますわよね、お兄様?」
一方事情を知らないミリアムが興味深そうな様子をしている中、エヴリーヌが呟いた言葉を聞いたプリネは慌て、ツーヤは苦笑し、セレーネは表情を引き攣らせながらリィンを見つめ
「ん、エヴリーヌの推測、微妙に正解。実は――――」
「わ、わざわざ言わなくってもいいのっ!」
フィーが答えようとするとアリサが声をあげて制止した。その後リィン達は町の広場のベンチに集まって談笑を始めた。
「ふふ……それにしてもサラ教官とレオンハルト教官には驚かされたな。」
「いき
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