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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第96話
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予付きで何とか引きさがってもらって……カレイジャスを率いてあれだけの指揮を取っていたら当然な気もしますけど。」
「う、うーん……ただ必死だっただけなんだけど。でも、これからの事を考えると色々な視点は持っておきたいから。軍に入るにしても省庁に入るにしても自分の考えは持っておきたいんだ。何よりもエレボニアの未来の為に―――って、えへへ、ちょっと大げさかな?」
リィンの話を聞いて恥ずかしがった後決意の表情で答えたがすぐに苦笑した。
「いえ……会長がそういう道を選んでくれて、本当に心強いです。頑張りすぎて無茶だけはしないで欲しいですけど……応援、しています。」
「えへへ……ありがとう。そう言えば、どうしたの?来てくれて嬉しいけど用事があったんでしょう?」
リィンの応援の言葉に恥ずかしそうに笑ったトワだったがリィンの訪問の理由が気になり、不思議そうな表情で訊ねた。
「っと、そうでした。明日は自由行動日ですから何かお手伝いすることはないか聞きに来たんです。」
「え、でも……明日は君達最後の――――」
「……だからこそ、今まで通りに過ごしたいんです。俺達”Z組”の”最後の自由行動日”を――――」
「…………そっか…………」
リィンの話を聞いたトワは静かな表情でリィンを見つめて黙り込んだ後やがて答えを口にした。
「―――うん、わかったよ。幾つか心当たりもあるし、寮の郵便受けに入れておくから。よろしくお願いね、リィン君。」
その後生徒会室から退出し、寮に戻ろうとすると誰かが声を掛けて来た。
〜校門〜
「リィン!」
声に気付いたリィンが振り返ると”Z組”の面々がリィンに近づいてきた。
「エリオット……なんだ、みんな勢ぞろいか。」
「あはは……すごい偶然だよね。」
「ふふ……リィンも帰るのよね?」
「ああ、もちろん。」
「じゃあ、行くとしようか。」
そしてリィンは”Z組”の面々と残り少ない全員での下校を始めた。
〜トリスタ〜
「………………」
仲間達と共に下校しているリィンは”ライノの花”が咲く木を見つめ
「もうちょっと、かな。」
「ああ、今月末くらいに満開になるんだったか。」
「?一体何が満開になるの??」
「フフ、”ライノの花”ですよ、エヴリーヌお姉様。」
フィーとガイウスの会話の意味がわからないエヴリーヌにプリネは微笑みながら答えた。
「3月末……ちょうど入学式と同じか。我らが初めて出会った日と。」
「そうですね……」
ラウラの言葉にエマは頷いた後仲間達と共に昔を思い出していた。
「みんな、入学式の日に初めて会ったんだよね?」
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