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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第95話
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(……はい。もし”ジュライロッジ”での件でしたら、”3ヶ月目”のはずですから計算が一致しません。その為妊娠したのはそれ以降の性行為によるものとなってしまいます。)

(しかも妊娠して2ヶ月だから、かなり早期からリィンに抱かれる時に妊娠防止の魔術を使っていなかったとしか考えられないわね。)

エーデルの爆弾発言を聞いたベルフェゴールは腹を抱えて笑い、静かな笑みを浮かべるリザイラの念話に疲れた表情で答えたメサイアだったがある事に気付くと首を傾げ、メサイアの疑問にアルティナは静かな表情で答え、アイドスは苦笑しながら自身の推測を口にした。



「そ、その……エーデルせ――――」

「待って。謝るのは私の方よ。」

そして我に返ったリィンが謝罪しようとするとエーデルが制止した。

「へ……ど、どういう事ですか?」

「あのね、リィン君。私は”今月で2ヶ月目”って言ったのよ?もしジュライロッジでの性行為で妊娠していたらおかしいでしょう?”ジュライロッジでの出来事は3ヶ月前”なのだから。」

「あ…………―――!?じゃ、じゃあどうしてですか……!?あの時以降は先輩もアリサ達のように妊娠防止の魔術を使っていたんじゃ……」

エーデルの説明を聞いて呆けたリィンだったがすぐに血相を変えてエーデルを見つめた。



「……………」

リィンの疑問に対してエーデルは頬を赤く染めてリィンから視線を逸らして黙り込んでいたが

「フフッ、エーデルの代わりに私が答えてあげるわね♪エーデルはね、怖かったのよ。」

「へ……こ、怖い??一体何が怖いんですか?」

人格がカトレアに変わり、カトレアの説明を聞いたリィンは不思議そうな表情で首を傾げた。

「今はこうやって頻繁にリィン君と会っているけど、卒業したら結婚するまでお互いの未来の為に忙しいから滅多に会えないでしょう?まあ、1ヵ月に1回は会う約束はしているみたいだけど……それでもエーデルは怖かったのよ。リィン君にその内飽きられて、婚約を破断にされちゃうんじゃないかって。」

「なっ!?そんな事をするつもりは絶対ありませんよ!?エーデル先輩を助ける為とは言え、エーデル先輩の大切な操を奪ってしまったんですから、その責任は取るつもりです!」

「それをわかっていてもエーデルは怖かったのよ。アリサやセレーネ達と違ってリィン君との接点は今までほとんど無かったしね。魔族になった事でできた”魔の衝動”をリィン君の協力無しで制御できるようになった事や人格の切り替えが自由にできるようになったのに、今もアリサ達と同じ頻度でリィン君に抱かれていたのは、リィン君の心を繋ぎ止める為であると同時に”既成事実”――――リィン君との赤ちゃんを孕む事で、リィン君が将来ちゃんと責任を取って自分も
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