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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第95話
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すぐに人格がエーデルに戻り、エーデルは申し訳なさそうな表情でリィンに謝罪した。
「い、いえ。もうすっかり人格の切り替えが自由にできるみたいで安心しました。」
「フフ、これもみんなベルフェゴールさん達のお蔭よ。」
冷や汗をかいて苦笑しているリィンにエーデルは微笑んだが
「後はリィン君のセックスのテクニックによって数え切れないくらいイカされたからでもあるわよ♪」
すぐに人格がカトレアに変わり、からかいの表情で呟いたカトレアの言葉を聞いたリィンは表情を引き攣らせた。
「お願いだから、私の口からそんなはしたない事を言わないでよ……」
再び人格がエーデルに戻るとエーデルは疲れた表情で溜息を吐き
「(な、何だかベルフェゴールがもう一人増えたみたいに感じるな……)……え、えっと……前から聞こうと思っていたんですけど、エーデル先輩が名付けた裏のエーデル先輩の名前―――”カトレア”にはもしかして意味とかあるんですか?」
その様子を冷や汗をかいて見守っていたリィンは話を変えた。
「?どうしてそう思うのかしら。」
「花が大好きなエーデル先輩でしたら、花言葉とかも知っていそうですからその関係かと思って。」
「あら、中々鋭いわね。」
リィンの話を聞いたエーデルは目を丸くした後微笑み
「これで”ある一定の部分”についてだけ恐ろしい程鈍感だから不思議よね♪」
「う”っ…………」
(ふふふ、全く持ってその通りですね。)
(うふふ、後はたくさんの女の子達を食べても初心な所を忘れているわよ♪)
(いい加減少しはマシにならないのでしょうか。マスターのこの罪作りで超鈍感な性格は。)
(多分それは無理でしょうね……)
(エーデルさんも大変ですわよね……)
カトレアの言葉を聞いたリィンは唸り、リザイラは静かな笑みを浮かべ、ベルフェゴールはからかいの表情になり、ジト目のアルティナの念話を聞いたアイドスは苦笑し、メサイアはエーデルに同情していた。
「もう、あの娘ったら……―――さっきの話の続きだけど、勿論意味はあるわ。」
「へえ……どんな意味なんですか?」
「”カトレア”には花言葉がいくつかあるのだけど……その中の一つに”魅惑的”という意味があってね。カトレアの普段の行動や性格を考えたらピッタリな名前でしょう?」
「ハハ……そうですね。………………」
エーデルの説明を聞き、カトレアの性格を思い返したリィンは苦笑しながら同意したがすぐに複雑そうな表情になって黙り込んだ。
「リィン君?」
「その……ずっと気になっていたんですけど、もしかしてエーデル先輩がミントさんの力を借りて人間に戻りたくない理由はカトレアさんの件です
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