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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第94話
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方がよかったですね……」

「というか女性が仕切る時点で”神父役”ではないですよね?」

「ま、エステルの先祖なんだからある意味納得だよね。」

「エ、エヴリーヌさん。」

「どこまで女神の恥を晒せば気がすむのだ、あのエセ女神は!?」

アリサはジト目になり、マキアスとエマは疲れた表情で呟き、セレーネは苦笑し、エヴリーヌの言葉を聞いたツーヤは冷や汗をかき、ユーシスは顔に青筋を立てて声を上げた。

「細かい事は別に気にしなくていいんじゃないかな〜?”戦争回避条約の救済条約”を実行する事でメンフィルから復興に必要な物資やお金がたくさんもらえる上”空の女神”直々に祝福された事で、アルフィン皇女―――エレボニア皇家の”箔”を上げられるからエレボニアにとっては一石二鳥だしね〜。」

「いや、気にしてくれよ!?そんな理由の為だけに俺とアルフィン殿下はまだ成人もしていないのに結婚を命じられたんだぞ!?」

「ま、まあまあ。落ち着いて下さい、お兄様。それに結婚式と言っても、あくまで”仮”なのですし。」

からかいの表情で呟いたミリアムに声を上げて指摘するリィンをセレーネは苦笑しながら諌めた。

「”仮”と言っても戸籍にはしっかりアルフィン殿下がリィンさんの妻になった事が登録されますから、事情を知らない人達からしたら本物の結婚式ですよね。」

「そうね。後で私達の事を知ったエイドスさんのお蔭で私達も籍を入れる事になっているとはいえ、アルフィン殿下を含めた私達との”本物の結婚式”はいつになるのでしょうね。」

「う”っ……」

そしてそれぞれジト目で見つめて来たエマとアリサの視線に耐えられなかったリィンは唸って疲れた表情になった。



「フフ、アルフィン殿下のリィンに対するお気持ちを考えれば、アルフィン殿下にとっては一石三鳥な話だろうな。」

「そうだな。確か式はエイドスさん直々の希望でユミルの教会で挙げて、式の出席者はユーゲント陛下達や陛下達の護衛としてゼクス大将とアルゼイド侯爵、クレア少佐とシュバルツァー卿達、そしてオレ達だけの小さな式になるのだったな?」

苦笑しているラウラの言葉に頷いたガイウスはリィンに訊ね

「ああ…………それだけが唯一の救いだよ。アルフィン殿下の結婚式の式場なんて普通に考えたらヘイムダルの大聖堂で、招待客もエレボニアの貴族全員や各国のVIPや有力者ばかりだったろうしな……」

リィンは疲れた表情で答えた。



「でも、アリサ達ともする結婚式にはリィンの予想通りになるんじゃないのかな〜?それに確かユミルでの結婚式の翌日にはヘイムダルでお披露目のパレードをする予定だったよね〜♪」

「フッ、”本物の結婚式”をする頃にはリィンもクロイツェン州の統括領主に就任してい
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