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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第93話
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はプリネのお姉ちゃんなんだからプリネの事なら何でも知っていて当たり前だから、それを知る為に前にリウイお兄ちゃんに聞いた事があるの。妹のお小遣いを把握して無駄遣いしないようにするのもお姉ちゃんの役目だし。」

「もう、お父様ったら……」

「それ以前に姉のお前の方が無駄遣いをしそうに見えるがな。」

胸を張って自慢げに話すエヴリーヌの答えを聞くと疲れた表情で頭を抱え、ユーシスはジト目でエヴリーヌを見つめた。



「ま、毎月5億って……」

「中小企業の平均総資産をとっくに超えているわよ……」

エリオットは表情を引き攣らせ、アリサは疲れた表情になり

「いいな、いいな〜!毎月そんなにお小遣いがあったら贅沢し放題じゃない〜!せめてその100分の1でいいからボクに分けてよ〜!」

「みっともない真似は止めろ、阿呆。」

「というか100分の1でも500万だから、100分の1でもとんでもない金額である事をわかっていて言っているのか?」

プリネを羨ましがるミリアムにユーシスとマキアスは呆れた表情で指摘した。

「え、えっと……確かにエヴリーヌさんの言う通り、メンフィルの皇族の人達は皆さん毎月莫大な金額のお金をそれぞれ自由に使えますけどそのほとんどを国庫に回していますから実際はそんなに使っていないはずですよ。」

「なるほどな……メンフィルに莫大な金額の資産があるのはその事も関係しているのであろうな。」

苦笑しながらエヴリーヌの説明を捕捉したツーヤの話を聞いたラウラは静かな表情で呟いた。



「ま、まあ、その件は置いておいてアンゼリカ先輩は全然気にしていないというかむしろ、『”四大名門”という肩書がなくなったお蔭で父からは”四大名門”の息女だからという理由での小言は言われなくなるだろうし、内戦に加担した父にも良い薬になった』って言ってたくらいだものね。」

「そ、そうだな。ログナー侯達にとっては気の毒だけど統括領主権限を剥奪されても、新たな統括領主になった人達にも重用されているんだから、パント臨時宰相は決して理不尽な処罰方法は提案していないと思う。」

そして話を逸らせる為に口にしたアリサの別の話題にリィンは苦笑しながら頷き

「新たな統括領主……内戦の功績によって爵位が上がったラウラの実家―――”アルゼイド侯爵家”とエーデル先輩の実家である”ブルーメ伯爵家”だな。」

リィンの言葉に続くように呟いたガイウスは仲間達と共にラウラに視線を向けた。
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