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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第93話
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〜トールズ士官学院・1年Z組〜



「それにしてもパント臨時宰相はどうしてオーレリア将軍に対してだけあれ程の厳しい処罰方法をユーゲント陛下達に提案されたのでしょうね……?わざわざ”戦争回避条約の救済条約”の第5項―――『アルフィン・ライゼ・アルノール皇女がリィン・シュバルツァーに降嫁した際、メンフィル帝国は”クロスベル帝国”とエレボニア帝国との国交回復に協力する』を使って、メンフィルを介してオーレリア将軍の引き渡しをクロスベルに要請しましたし……」

「多分内戦の元凶であり、エレボニアが衰退する羽目になった元凶でもある”アルバレア公爵家”は実質エレボニアじゃなくてメンフィルに裁かれたようなものだし、”カイエン公爵家”は長女のユーディット・カイエンがクロスベル皇帝の一人に嫁いだ事で手が出せなくなった上”主宰”のカイエン公もメンフィルに処刑されたから、その”代役”として”黄金の羅刹”を他の人達より厳しい処罰を与える事で”貴族派”に対する”見せしめ”をする為とエレボニアの民達の溜飲を下げさせる為だと思うよ〜?しかも都合の良い事に”黄金の羅刹”が貴族連合に加担した理由も普通に考えたらあまりにもバカバカしい理由だったし。」

「確かシルフィアの生まれ変わりに勝つ為だっけ?」

「はい。より正確に言えばリアンヌ様――――”槍の聖女”を超える足がかりですよ、エヴリーヌお姉様。」

エマの疑問にミリアムは自身の推測を答え、首を傾げているエヴリーヌにプリネは助言した。

「まさかサンドロッド卿が関係しているなんて夢にも思わなかったけど……」

「そんな理由の為だけにエレボニアが滅茶苦茶になった原因である貴族連合に加担したのかと思うとあんな厳しい処罰方法が降されてもおかしくないような気がするよな……」

「最初に知った時は怒りを通り越して呆れ果てたな。そんな下らない理由の為だけに反逆者に成り下がったのだからな。」

「……サンドロッド卿を超えたいという気持ちは私も武人の一人として理解できるが、幾ら何でもその方法が人道から外れ過ぎている。父上も機を見て、”師”の一人としてオーレリア将軍を更生させると仰っていた。―――そう言えばプリネ。サンドロッド卿はオーレリア将軍の件を知り、何か仰っていたか?」

エリオットとマキアスは複雑そうな表情をし、ユーシスは呆れた表情で呟き、ラウラは重々しい様子を纏って呟いた後プリネに視線を向けた。



「申し訳ありませんが復学してからリアンヌ様と会う機会はまだなくて、その事については答えようがありません。来月からは会う機会は幾らでもありますからその時に聞こうと思っています。」

「そうか……もしサンドロッド卿から何か答えがもらえたら、是非レグラムの屋敷に便りを頼む。」

「わかりました。」
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