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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第92話
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使われる羽目になったんだからさ〜。お蔭でボクも来月から遊撃士達の”協力者”として復活したエレボニアの支部に配属されるんだよ〜?」

ミリアムは不満げな表情で答えた。

「フン、それについては2年前の猟兵達による帝国にある遊撃士協会支部の襲撃事件を利用し、遊撃士協会の支部のほとんどをエレボニアから撤退させた事に深く関わっていたお前達”情報局”の自業自得だろうが。」

「それにオズボーン宰相直属の人達を冷遇しているって言っているけど、”通商会議”の件で降格処分を受けたレクター少尉の軍位をエイドスさんによる治療の件の取引を成功させた事やクロスベルの人達と一緒にディーター・クロイス政権を崩壊させた事を功績にして”少佐”に昇格させた上クレア大尉達――――”鉄道憲兵隊”のクレア大尉を含めた将校クラスの人達も内戦終結に貢献した事で昇格させたし、皇族の警護にも関わらせているんだからむしろ好待遇をしているぞ。第一今まで周辺の自治州や自由都市を自国領とする為に暗躍して来たんだから、僕は処罰代わりにもちょうどいいと思っているぞ。エレボニアの遊撃士達を手伝う事で戦後のエレボニアの復興や治安維持に役立つ事になるんだからな。」

ミリアムの不満を聞いたユーシスとマキアスはそれぞれジト目で指摘し

「処罰と言えば……”貴族連合”に所属していた人達―――特に上層部の”四大名門”やオーレリア将軍達に対する処罰はかなり厳しかったですよね……?恐らくあの処罰にはパント臨時宰相の案もあったと思われますし。」

「……”アルバレア公爵家”はメンフィルの”戦争回避条約”通り爵位剥奪と全財産没収、そしてメンフィルに処刑されたアルバレア公爵夫妻の生首を王都ヘイムダルのドライケルス広場に晒し首、”カイエン公爵家”についてはメンフィルに認められてクロスベルに帰属した為”カイエン公爵家”自身に対しての処罰は無しでアルバレア公爵夫妻同様カイエン公とカイエン公の子息であるナーシェン卿の生首の晒し首、そして”ログナー侯爵家”と”ハイアームズ侯爵家”に関してはどちらの爵位も”子爵”に下げて統括領主権限の剥奪並びに全財産の半分を没収だったな……」

不安そうな表情をしているエマの話に続くようにガイウスは重々しい様子を纏って呟いてユーシスに視線を向けた。



「その……ユーシスはよかったの?お父さん達が処刑された上、お父さん達の生首が貴族連合に所属していた貴族達の人達に対する”見せしめ”として使われたし……」

「実際父がメンフィルとの戦争勃発の切っ掛けを作り、エレボニアを衰退させた元凶の一人だ。父は当然の”報い”を受けたと思っているし、不敬にも内戦を引き起こし、陛下達を幽閉して利用した愚か者共に対する”見せしめ”になり、戦後のエレボニアの安定の為に役立つのならば望む所だ。」


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