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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第92話
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ツーヤは微笑みながら答えた。
「……パント卿がエレボニアの臨時宰相に就任した時からずっと疑問に思っていたんだけど、マキアス。どうして知事閣下は空位となった宰相の座に就任しなかったんだ?」
「レーグニッツ知事は”鉄血宰相”の盟友だからな。”鉄血宰相”亡き後のエレボニアの”宰相”の座に”鉄血宰相”の盟友であったレーグニッツ知事が就任してもおかしくはないな。」
「そ、そう言えば……」
マキアスを見つめて質問したリィンの疑問に続くように答えたユーシスの話を聞いたエリオットは目を丸くしてマキアスを見つめた。
「いや……逆だよ。確かにパント卿に話が行く前にユーゲント陛下から打診はあったそうだけど、その場ですぐに辞退したそうだ。辞退した理由を聞いたら『内戦とメンフィル・クロスベル連合との戦争によってエレボニアが衰退する原因となった人物の一人であるオズボーン宰相の盟友であり、”革新派”の中心人物の一人でもあった私がオズボーン宰相の後を継いで”宰相”に就任すれば、また同じ事が繰り返される恐れがある。だから私は絶対に”宰相”に就任してはいけなく、”宰相”に就任するのは”革新派”でもなく”貴族派”でもない第三者である事が一番丸く収まる方法だ』って父さんは言ってたんだ。」
「知事閣下がそのような事を……」
「ま、言われてみればその通りだよね。」
静かな表情で語ったマキアスの話を聞いたラウラは複雑そうな表情をし、フィーは静かな表情で呟いた。
「という事はパント卿がエレボニアの臨時宰相を務める事やオリヴァルト殿下がパント卿の後を継いでエレボニアの宰相となられた事にも賛成なされているのですか?」
「ああ。『これからのエレボニアの為にもパント臨時宰相は勿論、オリヴァルト殿下の支えになれる人物になる事が私の目標だ』って言っていたくらいだ。」
セレーネの疑問にマキアスは明るい表情で答え
「レーグニッツ知事も協力的ですから、大丈夫そうですね。」
「ええ……」
ツーヤの言葉にプリネは静かな笑みを浮かべて頷いた。
「それにしてもパント臨時宰相をエレボニアの次の宰相にする事をセドリック殿下がユーゲント陛下に提案した事には驚いたわよね。」
「恐らくパント卿から直々に学んだからこそ、今のエレボニアにはパント卿が必要だと思ってセドリック殿下は提案なさったんだろうな。」
苦笑しているアリサの言葉にリィンは静かな表情で答え
「まあ、あの人が宰相を務めている事でエレボニアが助かっているのは事実だけど、ギリアスのオジサン直属のボク達を冷遇しているとしか思えないんだけど〜。あの人が提案した遊撃士協会との和解の為の案のせいで情報局(ボク達)全員当番制でボク達の半数が2年間遊撃士協会に出向して遊撃士達にコキ
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