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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第91話
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ように見られるから、資源が豊かな”フォートガード地方”をそんなあっさりと手放したんだ。」

するとその時クロスベルの思惑を理解できたミリアムは意味ありげな笑みを浮かべてメサイアを見つめ

「それはさすがに考えすぎだと思うのだが……」

「―――いえ、クロスベルは新興の国家です。国内を早期に安定させる為にも制圧した地域の貴族や民達の反発はできるだけ抑えたいというのが本音でしょうから、恐らくミリアムさんの推測通りでしょうね。そうですよね、メサイアさん?」

ミリアムの推測を聞いたガイウスが呟いた言葉を否定するかのようにプリネは複雑そうな表情でミリアムの推測に同意した後メサイアに視線を向けた。

「はい。そして最後の理由ですが……―――”次の戦争”に向けての足がかりです。」

そしてプリネの言葉に頷いたメサイアは驚愕の事実をリィン達に伝えた。


「つ、”次の戦争”って……!」

「まさかクロスベルは更にどこかの国家に戦争を仕掛けるつもりなのか!?」

メサイアから語られた驚愕の事実を聞いたエリオットは信じられない表情をし、リィンは血相を変えて尋ねた。

「はい。」

「なっ!?それじゃあ一体何の為にクロスベルは『西ゼムリア同盟』に調印したんだ!?」

「『西ゼムリア同盟』に強制力は無いとはいえ、”空の女神”であるエイドスさんもその場で出席したのですから、もし早々に条約を無視するような事を行えばゼムリア大陸全土が崇める”空の女神”の意志も無視した事になり、クロスベルが求める他国からの信頼が無くなってしまいますが……」

「そ、それに……一体どこに戦争を仕掛けるつもりなのですか……?」

「まさか内戦とメンフィルとの戦争で衰退したエレボニアなのか?」

メサイアの答えを聞いたマキアスは驚きの表情で尋ね、エマとセレーネはそれぞれ不安そうな表情で呟き、ガイウスは真剣な表情で尋ねた。



「――”西ゼムリア大陸の国家”には戦争を仕掛けるつもりは一切ありませんから、当然エレボニアにも侵略するつもりはなく、むしろ友好を結ぶつもりですからそこの所は安心してもらって構いません。」

「”西ゼムリア大陸の国家には戦争を仕掛けるつもり”はない、ですか。それじゃあ一体どこの国家に……―――あ。」

「まさか……クロスベルは”東ゼムリア大陸の国家”に戦争を仕掛けるつもりなのか……!?」

メサイアの話を聞いて不思議そうな表情をしていたツーヤだったがある事に気付くと呆けた声を出し、ラウラは厳しい表情で尋ねた。

「はい。東ゼムリア大陸の国家は『西ゼムリア同盟』には調印していませんから、例え戦争を仕掛けても条約を無視した事にはなりません。同時に『西ゼムリア同盟』が盾となり、西ゼムリア大陸の国家は『西ゼムリ
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