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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第91話
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そして公爵家に協力した貴族の方々を切り捨てた事もそうですが、前カイエン公爵の暴走によって貴族連合が敗北する状況を作った原因――――オーレリア将軍達を降伏させた件と元”四大名門”の”カイエン公爵家”の長女―――つまり”尊き血”を引く由緒ある大貴族の子女でありながら成り上がりの皇――――”尊き血”を引いていないお父様の側室の一人として嫁いだ事に反感を持っているようでして。また政治家としての経験が無く、しかも女性であるユーディット様がカイエン公爵家の”当主代理”を務め、更にはその妹であられるキュアさんが将来のカイエン公爵家の当主になり、ラマール州の統括領主になる事にも不満を持っているとの事です。」
「それは…………」
「ユーディット殿がその身でクロスベル皇家に”忠誠の証”を示して爵位を剥奪されて平民に落とされる可能性もあった彼らを庇った上メンフィルに裁かれたカイエン公達に関しては自業自得だし、オーレリア将軍達を降伏させたことに関してもユーゲント陛下達―――”アルノール皇家”の方々はオーレリア将軍達を降伏させたユーディット殿の行動は間違っておらずユーディット殿も内戦を終結させる切っ掛けを作ったエレボニアの恩人の一人であると公言されたというのに、ユーディット殿達を恨むのは筋違いだぞ。」
「しかも公爵家の当主が”女性”だからって言う理由だけ不満を持つなんて、私達―――女性を馬鹿にしているじゃない!」
「馬鹿じゃないの、そいつら。”男”だから偉いなんて、馬鹿過ぎる考え方だよ。」
「ユーディットさんの政治家としての能力は高く、ヴァイスさん達―――クロスベルも彼女の能力を高く評価して行政・外交の重要な役職に彼女に就かせた上、既に”実績”は十分残しているのに、まだそんな事を言っているんですか。」
「それに女性の有力者を侮辱する事はエレボニアの為にクロスベルとメンフィルに領地返還等を嘆願してくれたリベール王国のアリシア女王陛下やその跡継ぎであられるクローディア王太女殿下をも侮辱する事にもなりますよね……?」
「愚か者共が……その様子では内戦を引き起こした事やエレボニアを衰退させてしまった事にも、全く反省していないようだな。」
事情を知ったプリネとラウラは真剣な表情になり、エヴリーヌとツーヤは呆れた表情をし、エマは不安そうな表情で呟き、ユーシスは厳しい表情をした。
「その……ユーディットさんは大丈夫なのか?今の話だと他のラマール州の貴族達にも恨まれていると思うけど……」
「確かにその可能性は考えられますが、だからと言って彼らはユーディット様を含めた”カイエン公爵家”に危害を加える事はありえませんわ。ユーディット様はクロスベルの皇帝であられるお父様の数多くいる側室の中でも”第一側室”でもあるのですから。妃達の立場の中
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