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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第90話
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ゼムリア同盟』の条約内容を盾にノーザンブリアをメンフィル帝国領化する主張をしたのは、もしかしたらユミルが”北の猟兵”達に襲撃されたからその”報復”かもしれないな……」

「……………ま、でも話によるとメンフィルがノーザンブリアの人達の面倒を見てくれているお蔭でノーザンブリアの人達の生活が随分マシになっているって話なんだから、別にいいんじゃないの?――――サラも全然気にしていないみたいだし。」

「あ…………」

セレーネとリィンは複雑そうな表情で呟き、フィーが呟いた言葉を聞いたアリサはサラ教官の故郷が”ノーザンブリア自治州”である事を思い出し、辛そうな表情をした。



「え、えっと……その件は置いておいて、メンフィルとクロスベルも変な事をしたよね。」

「”変な事”というと……―――あ。」

「……………………」

重々しくなった空気を変える為に口にしたエリオットの話を聞いたマキアスは呆けた後静かな表情で黙り込んでいるガイウスに視線を向け

「――――”ノルド精霊共和国”。クロスベル同様領有権問題があった”ノルド高原”を独立させた件か。」

ユーシスは静かな表情で呟いた。

「確か話によるとクロスベルの”二大皇帝”の一人―――ギュランドロス皇帝が自分達やその子供達の代ではノルド高原についての領有権争いをするつもりはないが、自分達の子孫は争うかもしれないから今の内に領有権争いになっていたノルド高原を独立させるべきとの事だったそうだが……」

「しかもそのノルド精霊共和国の”元首”はリザイラ―――ううん、”リザイラ精霊女王”だものね……」

ラウラの話に続くように呟いたエリオットはリィンに視線を向けた。

「ふふふ、呼びましたか?」

するとその時リザイラが転移魔術でリィンの傍に現れた。


「わわっ!?」

「ビックリした〜!」

「というかもしかしてタイミングを見計らって現れたんじゃないの?」

リザイラの登場にエリオットとミリアムは驚き、フィーはジト目でリザイラを見つめ

「ハハ……まだ二日しか経っていないのにもう帰って来て大丈夫なのか、リザイラ?確かノルドの用事とメンフィルから依頼された件で戻って来るのに、数日はかかるって言っていたけど……」

「ええ。ノルドの用事の方は高原各地にそれぞれ住むノルドの民達の代表者と私の部下達―――イフリート達との顔合わせだけでしたから。ああ、後はノルドの地とエレボニアの地の国境を守る兵達の新たな責任者との顔合わせもですね。」

リィンの問いかけにリザイラは静かな表情で答えた。



「えっと……それだけですか?”国”になったのですから色々とやる事があると思うのですが……」

「うむ。リザイラ―――いや、リザイラ精霊女王
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