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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第90話
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てプリネ達を見つめた。
「それは……」
「でもそっちの方が”ノーザンブリア”って所にとってよかったんじゃないの?」
「……『西ゼムリア同盟』の条約内容の中には『”猟兵”達の雇用の禁止』という一文がありましたからね。ノーザンブリアの民達は猟兵達の稼ぎによって生活しているのですから、そのような内容の条約が調印されれば少なくても西ゼムリア大陸ではほとんど活動できない上稼ぎも当然減り生活が更に困窮する事になりますが、メンフィル領となる事でメンフィルの加護を受ける事ができるのですからノーザンブリアが長年抱え込んでいた貧困問題は解決できますからエヴリーヌお姉様の言っている事は間違ってはいませんね。」
ミリアムに視線を向けられたツーヤは複雑そうな表情をし、エヴリーヌの疑問にプリネは静かな表情で答え
「あの条約によって領地の一部やザクセン鉄鉱山の鉱山権の一部が返還される事もそうだが”百日戦役”の勃発となった原因である”ハーメルの悲劇”と”西ゼムリア通商会議”で猟兵達に”帝国解放戦線”を処刑させてクロスベルの弱味を握ろうとした件、そしてメンフィル帝国との戦争勃発の原因である父―――アルバレア元公爵による”ユミル襲撃”。そのどれも全てが”猟兵”が関わっていた上その全てをエレボニアが引き起こし、リベールに対して返し切れぬほどの”借り”があるエレボニアは反対ができる立場でない所か、どの国家よりも逸早く賛成しなければならない立場だったからこそ、ユーゲント陛下はすぐに調印すべきだと判断されてあの条約をリベールが提唱してから、わずか二日という異例の速さでエレボニアはあの条約に全面的に賛成であるという事を公表されたのであろうな。」
「クロスベルもディーター・クロイス元大統領が自作自演の為に雇った”猟兵”達による襲撃事件がありますから、少なくてもエレボニアとクロスベルは反論しにくい立場である事を理解した上で、アリシア女王陛下は条約内容に猟兵達の雇用の禁止を入れられたのかもしれませんね。」
「それにリベールは元々国内での猟兵達の雇用を禁止していたからね〜。猟兵達を嫌うリベールにとっては猟兵達の国といってもおかしくないノーザンブリアがメンフィルに保護される事で猟兵としての活動をする必要もなくなるから、反論しにくい上実際ディーター・クロイスのせいで経済恐慌が起きた後の今の状況でノーザンブリアを保護できるくらい余裕がある国はメンフィルかクロスベルしかいないから最終的には認めたんだろうね〜。」
ユーシスとエマ、ミリアムはそれぞれの意見を口にした。
「ですが幾ら合法的な方法でメンフィル領となった事でメンフィル帝国から加護を受けられる立場になっても、ノーザンブリアの方々にとってはショックな出来事でしょうね……」
「メンフィルが『西
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