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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第90話
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得したって言っていたけど、エステルがどうやってエイドスを説得したの?どうせエステルの事だから、普通じゃないやり方で説得したんでしょ♪」
「エ、エヴリーヌさん。」
「え、えっと…………『出席しなかったら元の時代に帰るまでずっとエイドスの事を超ひいお
祖母
(
ばあ
)
ちゃんって言う』という言葉がエイドス様にとって相当効果があったようでして。それだけは止めて欲しいとエイドス様が涙目になってまでエステルさんに嘆願したそうですから、恐らくそれが決定的になったかと思います。」
エヴリーヌの疑問を聞いたツーヤが冷や汗をかいている中、プリネが真相を語るとリィン達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「そ、そんな理由の為だけに……」
「”女神”なのだから恐らく相当な年月を生きて来ただろうに、そこまでして年寄り扱いされたくない思考が理解できんな。」
「ま、まあまあ。エイドスさんも女性なのですし、頭で理解はしていても”一人の女性として”気にしておられるのですよ。」
「くふっ♪”女神”を涙目にさせるなんて、さすがはエステルだね♪」
アリサは疲れた表情で呟き、ジト目で呟いたユーシスにエマは苦笑しながら諌めようとし、エヴリーヌは口元に笑みを浮かべ
「ニシシ、”空の女神”の弱点発見だね〜♪」
「今度会った時エイドスの事を年寄りの人に対する呼び方で呼んだらどんな反応をするか試してみよう。」
「そんな事をして、エイドスさんから”天罰”を降されても知らないからな。」
「エイドスさんは本物の女神様だから本当に”天罰”とかできそうだものね……」
「実際オーロックス峡谷の時に領邦軍に”天罰”としてロストアーツを放った上、アルバレア元公爵にも膨大な
霊力
(
マナ
)
による攻撃を叩き込みましたし……」
それぞれエイドスに対する悪戯を思いついたミリアムとフィーの話を聞いたマキアスは呆れた表情で指摘し、エリオットは困った表情をし、エマは疲れた表情で呟いた。
「ま、まあ実際にエイドスさんが参加してくれたお蔭で、『西ゼムリア同盟』が持つ抑止力が高まったからよかったじゃないか。」
「うむ。理由はどうあれ調印式に出席をして貰い、『西ゼムリア同盟』の抑止力を高めてくれた事に感謝すべきだろう。」
苦笑しているリィンの指摘にラウラは頷き
「でも意外だったよね。あの条約で”戦争回避条約”で贈与されたエレボニアの領地の一部とザクセン鉄鉱山の鉱山権の一部を返還する事になるからメンフィルとクロスベルにとっては損をする事になるのに、どっちとも認めてくれたし。」
「まあ、メンフィルはその代わりに”元ノーザンブリア公国という広大な領地”を手に入れたけどね〜。」
エリオットの話を聞いたミリアムは意味ありげな笑みを浮かべ
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