第三章 一歩ずつ
第17話 Past Memory2
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そうなのだ。ポスターの隅に小さく『女子高』と書かれているのだ。
さすがにそれでは行けないや....
興味がなくなった俺は溜息をつきながら活気溢れる街中を目的なく歩く。
「見て見て海未ちゃん!これ可愛いよ〜」
「こらいけません穂乃果!迷子になりますよ!」
「待ってよ穂乃果ちゃん〜」
3人の少女達とすれ違った......
ただそれだけなのに......
微かに甘い香りがした.....
優しくて包み込むようなそんな香り....
あれ?........この匂い.....かいだことあるような.......
まぁ、気にすることでもないか
「あれ?」
「え?どうしたのです?穂乃果」
「いや......なんか....懐かしい香りがしたんだよね......」
「懐かしい?どんなの?」
「う〜ん.....なんて説明したらいいのかな.....ごめんね、穂乃果もよくわからないや」
ザザザジザジジジザザ..........
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「だ〜い〜ち〜く〜ん?」
「おわっ!ちょっとなにすんだよことりちゃん」
「えへへ....これあげる!わたしがつくったんだよ!」
ことりは俺に紙袋を渡してきた
「おれに?いいの!ありがとう!」
「えへへ....///ちょっとしっぱいしたかもだけど.....いらなかったら....すててもいいから」
「え!?なんでよ!おれはそんなことしないよ!だってことりちゃんがいっしょうけんめいつくったんだから!」
「....///えへへ、ありがと♪」
俺は紙袋の中をガサガサと開け、ことりが作った物を取り出す。
毛糸で作った......マフラーだった。
今は12月。この前初雪が降り始めたばかりだ。
「すごいねことりちゃん!ちょうどまふらーなくしてたからほしかったんだ〜!だいじにするね!ありがとう」
なでなで....
「えへ...///えへへへ.....///」
「だいく〜ん!とうっ!」
背後からいきなり乗っかってきた穂乃果
「ぐえっ!いたいよほのちゃん.....どうしたの?」
「いや〜なんかことりちゃんとなかよさそうにはなしてるからなにしてるんだろーとおもって....あれ?そのまふらーどうしたの?」
「あ、これはことりちゃんがおれにつくってきてくれたんだよ!あったかいよ〜」
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