第三章 一歩ずつ
第17話 Past Memory2
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「ゲホッゲホッ....ゲホッ」
「あ〜あ〜なにやってんだよ、ほれ、お茶だ」
いや牛乳が気管に入ってむせてるのにそこにお茶って...どんな拷問だよ
「だ、大丈夫...大丈夫。で?なに?」
咳が治まったので再度牛乳を飲んですっきりさせる。
「テスト....明日からじゃん?」
「ああ....そうだな.....」
「勉強とか...やってるか?」
当たり前のことをしれっと聞いてくる皓貴。
まさか.....と思い、聞いてみる
「一応聞いておく.....皓貴は?」
「俺?ノープロブレム!カンペの作成はすでに完了している」
と、問題発言をドヤ顔で言いやがっぞこいつ......
「ちなみにバレると吉田の座禅説教だぞ?」
「なんだって!!それだけは回避したい!!」
とか言いつつ、呑気にPSPを取り出しモン〇ン3rdを始めた。
おい、不要物で没収されるぞ
てか、モン〇ン3rdとか古いのチョイスしたな.....
ま、没収されても俺は困らないからスルーしておいた
俺はそんな友達を横目に菓子パンをかじりながらテスト範囲の英単語帳をパラパラとめくった。
正直5校時連続テストはしんどかった。
後半になるにつれ集中力切れてくるんですよね....
勉強はしっかりやったから大丈夫だと思う。友達と違って俺は真面目ですからね....
で、その友達はというと
「はは.....死んだ婆さんが向こうで俺を呼んでるぜ.....」
恐らく全然わからなかったのだろう。
今まさに三途の川を渡ろうとしていた
「秘密兵器のカンペはどうしたんだよ」
直後、ガシッと俺の肩を掴んで涙目になって訴える
「それがよぉ!昨日母ちゃんにカンペ見つかってビリビリ破ってバラバラにされたんだよぉっ!!!」
あぁ....非常に残念な奴だ.....
ザザザジザジジジザザ........
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「だいくんゆうしょうおめでとう!」
夕暮れの帰り道2人の幼馴染みは手を繋いでてくてくと帰路についていた。
「ありがとう!まさかゆうしょうできるとはおもわなかったよ〜」
てへへと男の子は舌を出しながら笑う
「そんなことないよ!ほのかはだいくんはぜったいゆうしょうするってしんじてたもん!」
屈託のない笑顔に男の子は顔を少し赤らめる。それは夕暮れの太陽のせいなのかは本人しかわからない
「ねぇほのちゃん」
彼は唐突にしかし真剣に尋ねた。
「なぁに?だいくん」
「ほのちゃんもだん
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