第三章 一歩ずつ
第17話 Past Memory2
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団と合流し、下の階へ降りていった
「おかあさん、だいくんのだんすかっこいいよね」
「そうね....」
手を繋いでくる女の子を見て、微笑むのは女の子のお母さんと思われる
「だいくんのだんすみるとね、わくわくなきぶんになるんだぁ〜お母さんもそうだよね?」
「そうねぇ.....あ、ほらだいくんよ。」
お母さんが指差す先には先程の男の子が緊張した顔つきでダンスの準備をしていた。彼を囲むようにしてクラブメンバーが構える。
どうやら彼のクラブのセンターはあの子のようだ
「だいくんがんばれ〜!!!!」
女の子は手すりから身を乗り出して大きな声で声援を送る
その声に気づいた男の子はちらっと女の子の方を見て笑顔を見せたあとすぐ真剣な表情に戻る
〜〜♪〜〜〜〜♪
曲に合わせて男の子達は踊り始めた
ザザザジザジジジザザ.......
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「1,2,3,4,5,6,7,8.......」
俺の手拍子に合わせて仲間は踊り出す。正直全然様になっていなかった。それらしく踊ってはいるもののズレたり向きが逆だったりととにかく酷かった。でもみんな初めてのだから...と言い訳にして俺は厳しく何も言わなかった。
「よし!おーけー!いい感じじゃないかな?所々小さいミスはあるけど初めてにしてはみんな上出来だったよ」
「うぃ〜.....あ〜結構疲れるんだな〜ダンスって」
皓貴がどしんと床に座って汗を服で拭う。
「まぁ.....疲れるっちゃ疲れるよ。でもやっぱり楽しいかな〜踊るのって」
「へへっ、それ言えてるわ。あ、大地〜そこの水筒取ってくれ」
「ほらよ」と皓貴に水筒を投げて渡す。
「さんきゅ〜。ゴクゴクゴク....ぷはぁ〜!で、あのさ」
豪快に水筒を飲むと急に話を切り出してくる
「来週からテストじゃん?部活とかどうすんの?」
そうえばテストあったな.....
運動部は基本休まないらしいけど....皓貴の表情からして休んで勉強したいと訴えているように見えた
「しゃ〜ねぇ。明日から部活は自主練ってことにしとくよ。ただし、自主練だからといって基礎練だけは各自やっておくこと。一日二日動かさなくなると体硬くなるからな」
「「「「「ウィ〜ス」」」」」
「んじゃあ次のパートいってみようか。次は一番の山場だから丁寧にやっていくんで集中して練習に取り組むこと〜」
「なぁ大地〜」
「んぁ?ひょっひょまっへへいまめひくっへる(ちょっと待ってて今飯食ってる)」
俺は牛乳でメロンパンを強引に流し込み、そしてむせる
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