第16話 やりたいことは
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「どわわわわっ!!いった〜い!!」
「凛ちゃん!」
「全然ダメじゃない!よくこれでここまで来れたわね!」
「すいません...」
大地くんにお願いされて仕方なくμ‘sのコーチをやっている。
アイドルだから基礎くらいはできて当たり前...のはずなんだけど
あまりにも基礎がなっていなかった。
初めて見て呆れて何も言うことができないくらい
これが......これでμ‘sに惹きつけられるものなの?
形すらなっていないのに?『楽しそう』、『元気がもらえる』だけじゃダメなのよ?
ねぇ....大地くん。あなたは私に何を伝えようとしたの?
関われば答えが見つかるとは言ってたけど本当なの?
「昨日はバッチリだったんだにゃ〜!」
足元で倒れている...星空って子は言い訳をする
「基礎ができていないから、動きに無駄が出るのよ。足開いて」
「え?こ、こう?」
そのまま背中を押してあげる。
「い、痛いにゃ〜!!!」
「これで?あなた体が硬すぎるわよ。少なくとも足を開いた状態でお腹が床に付くぐらいにならないと」
星空さんを開放しみんなを見渡して宣言する
「柔軟性を上げることは全てに繋がるわ。まずはこれをみんな出来るようにして。このままだと本番は一か八かの勝負になるわよ!」
「嫌な予感的中〜....」
にこが愚痴を零す。
「じゃあやってみよう!」
高坂さんの掛け声と共に、みんなやり始める。
意外にも高坂さん、園田さん、南さんはしっかりとそれができていた。
「穂乃果先輩たちすごいにゃ〜」
「そうかな?μ‘s結成してからずっと大くんに扱かれていたからね〜」
そうなんだ....確かに彼は昔ダンスをやっていたからこれくらいは3人に叩き込んだのか。
さすがというか....でもやっぱり基本だから当たり前よね
「感心している場合じゃないわよ。みんなこれが出来るの?ダンスで人を魅了したいんでしょ!!これくらい出来て当たり前!!」
私はこの後もずっと基礎トレばかり続けた。いやこのままオープンキャンパスまで基礎トレばかりさせていくつもり。
いつか根を上げて「もういいです」と言うのを聞きたいから。彼女たちの覚悟はその程度だったんだと思いたいから。
ごめんね大地くん
やっぱり君の言うこと...全部理解できそうにないわ
〜☆〜
「ふぁぁぁぁ、やっと半分終わったぞ〜。生徒会って忙しいんだな....」
生徒会補助員となってから初めてのお仕事。
軽い気持ちで引き受けてしまったため、ここまで量が多いとは予想外だった。
こんな仕事ほぼ毎日やってたのかよ...
初めて絵里先輩のすごさに気づいたよ
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