第16話 やりたいことは
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じゃあね、生徒会長の『私』
〜☆〜
「ふぇ.....ひっく.....」
「絵里先輩、落ち着きましたか?」
俺はポッケに入っているハンカチを使って涙を拭いてやる。
「ご、ごめんなさい...みっともない姿を見せてしまって」
しゅんと縮こまった絵里先輩は俺に顔を向けず謝罪の言葉を述べる
「そんなこと気にしないで。それよりほら、行きましょう。みんなの元へ」
「ま、待ってよ大地くん」
スタスタと先に行く俺を追いかけてくる絵里先輩は
隣にくるとぎゅっと俺の手を握ってくる。
「ちょっ///絵里先輩なにをやってるんですか」
「お願い.....今だけ....お願い....」
顔を真っ赤にして上目遣いでお願いする絵里先輩。
...絵里先輩にそんなことされたら断れじゃねぇかよー
「わ、わかりましたよ。その代わりμ‘sの所に行ったら離しますからね」
「おいっすみんな!!!」
まだ屋上で基礎トレやってたみたいだ。よかったよかった
「だ.....大地....さすがの私も....結構キツいです」
「お?海未が弱音なんて珍しいな〜。穂乃果〜生きてるか〜?」
「う、う〜ん...まだ大丈夫〜ちょっと休憩中〜」
「真姫〜。髪の毛クルクルいじってないで練習しろ〜」
「?ぇえっ!私サボってない!」
「あれ?大地くん。どないしたん?」
ドアの側には何故か東條副会長がいた。
「あ〜副会長。いえいえ、ちょっと迷子の子猫ちゃんを拾ったのでμ‘sで預かって欲しいんですよ」
「迷子の子猫ちゃん?大地先輩それは一体どういうことかにゃ〜?」
猫というワードに反応した凛は駆け寄ってくる
みんなも気になるのか疲れた体を無理矢理起こし、俺の元に集まってくる
「お〜い、俺の後ろで恥ずかしがってないで出てきてくださいよ〜迷子の子猫ちゃん〜♪」
「だって....あなたが迷子の子猫ちゃんとか言うから恥ずかしくなって出るに出られないもの....」
顔を真っ赤にしてブツブツと文句を言う絵里先輩はゆっくりと俺の前に現れる。
「え....絵里先輩?」
「大地くん...これはどういうこと?」
「ふふっ...大地くんさすがやね」
絵里先輩の登場にみんな目を凝らす。
どうして?といった表情もあればまさか?という表情もあった
「絵里先輩、みんなに言わなきゃいけないことがあるんでしょ?」
「.....わかってるわ」
決意をした目で絵里先輩は一歩前に出る
「あの.....
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