第16話 やりたいことは
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んて私が言えると思う?」
この言葉を最後に私は希から逃げ出した
「あっ!えりち!」
私は.......どうしたらいいの?
「あれ?絵里先輩なにしてるんすか?」
「え?」
二階へ降りる階段の途中、窓を見ながらスマホを手にしている大地くんに声をかけられる
今の顔を見せたらまずいと思い、涙を拭う
「な〜んか上から怒鳴り声が聞こえたな〜と思ってたんですけど、絵里先輩だったんですね」
聞かれたとわかった瞬間顔が赤くなる
「う、うるさいわね...それより、生徒会の仕事はどうしたのよ。」
「ん〜...まぁいわゆるサボリってやつですね、はは」
「サボリって....あなたね〜」
さっきのことを忘れて少し気分が軽くなった気がした
「大丈夫ですよ、ちゃんとやりますから。.......でも
難しいコトですよね......どうしたらいいのかって」
「な、なによいきなり.....」
「ん〜?別になんでもありません。」
「そ、そう.......大地くんは何があったのか聞かないのね」
きっと大地くんはその話についてしたいのだろう
だから遠回りに私から話させようとしている
まったくずるい人ね
「聞いて欲しいって言うなら喜んでお聞きします」
「.....そう、じゃあお言葉に甘えて」
私はさっきの出来事を簡単にではあるが説明した。
「.........ははは。なんだ絵里先輩も結局わかってるじゃないですか。μ‘sの魅力。先輩はμ‘sに入りたいんですよね?」
「....ええ、でもあんなに否定してるし、ましてや生徒会長よ?私は」
「でも.....やりたいこと、見つかったじゃないですか。それでいいんですよ。俺だってもし女の子だったらμ'sの一員として一緒にいたいって思ったことありますから」
「.........」
「俺は絵里先輩...........『絵里』に笑って欲しいんですよ。」
え?今なんて言った?
「ちょっと!どうしていきなり呼び捨てに--「これ、実はみんなに言ってることなんですよ。初めて絵里の笑顔を見たとき不覚ですがドキッとしました。そんな良い笑顔を持ってるのにず〜っと仏頂面なんて、勿体無いです。もっと笑ってください、きっと....その方が自分のためになりますよ」
「笑顔が....自分のため?」
「はい、絵里は今まで人の為に頑張ってきました。もういいんですよ、少しぐらい肩の力を抜いて生きてみたっていいんですよ」
そんな彼の瞳には微塵も迷いな
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