第16話 やりたいことは
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壁がいっぱいあるんだよね〜」
「.....どんな仕事に就くにしても壁なんてたくさんあるさ」
「..........」
やはり今日のことりはどこかおかしい。笑ってはいるのだが心からの笑顔ではない。なにか迷っているような....そんな感じだった。
「大地くんは」
「え?」
ことりは立ち止まり、俺を真剣に見つめる。ことりのその真剣な表情は初めてで、少し驚いてしまった。
「大地くんはこれから出す質問にどう答えますか?あなたは自分の叶えたい夢より今の時間、場所、友達を大切にしたいですか?それとも自分の叶えたい夢に向けて全てを犠牲にして追いかけますか?」
ことりはあくまで笑顔を崩さず、質問する。
「ん〜.....そうだな〜。俺は友達とかあまり多い方ではないから前者よりも後者を優先するかな〜。俺だったらだよ!」
「.....そう..ですか」
「ダメだよことり!俺の今言ったこと気にしちゃ!俺は友達が少ないからって理由で後者を優先しただけだからな!」
「大地くん大丈夫だよ〜。もしこんな状況だったらどう答えるのかな〜と思っただけ。今のは例えばの話しだよ。ふふっ....///」
一瞬俺の前からいなくなるんじゃないか......と思ったけど俺をからかうために質問したらしい
「なんだよびっくりしたな〜おい。確かにそんな映画や漫画みたいなこと現実に起こるわけないよな〜。さて、すっかり暗くなったし帰るぞ〜」
「あ!待ってよ大地くん〜。帰りにアイス買って〜」
ことりはいつもの心からの笑顔に戻り、俺の右腕に彼女の腕を絡めてくる
「ちょっ!///それはヤバイって!」
「んん〜?なにが?」
「いや!胸当たってるって!少しは気にしろや〜」
どうしてこの時....気づかなかったのだろうか
どうしてあの顔を見てなにも疑問に思わなかったのだろうか
後悔してもしきれないってこういう事を言うんだな.....
自分の不甲斐なさに......頭が壊れそうだった
〜☆〜
同時刻
今日は私が考えたオープンキャンパスの生徒会長の言葉を聞いてもらおうと亜里沙とその友達に家に来てもらった
「お姉ちゃん!」
「亜里沙、お帰り」
とてとてと私の元に駆けつけてぎゅうっと抱きしめる。
お返しとばかりに私も抱きしめ返す
「お姉ちゃんに言われたとおりに友達連れてきたよ」
亜里沙の後ろには1人の女の子が立っていた。
友達のお姉さんに初めて会うってことで少し緊張した顔つきをしている
「初めまして、亜里沙の姉、絢瀬絵里と言います。いつも亜里沙と仲良くしてくれてありがとう。よろしくね」
と言って、手を差
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