第15話 勉強会
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します!もう少しだけ待ってください!あと一週間、いやあと2日でなんとかしますから!」
「穂乃果!!」
大くんがいきなり声を荒らげて名前を呼ばれる思わずビクッとなってしまった。
声の持ち主の顔は至って冷静だった。
大くんはゆっくり理事長室に入る。
「大地くん.....」
何故か生徒会長は大くんを見ると同時に声のトーンが上がった
「こんにちは、絵里先輩、理事長も....こんにちは」
「こんにちは」
「まず1つ、確認してもいいですか?」
「どうぞ...」
大くんは私の前にやってきて、理事長と正面から向き合って話始める
「その廃校についてなんですが、もう...猶予が無いまま確定したのですか?」
「猶予はありますよ。」
真剣な眼差しを見た理事長はにこりと微笑んでそう返答した。
「廃校はオープンキャンパスの結果が悪かったらという話よ」
「オープンキャンパス...というのは今月末に控えたアレですか?」
今日は7月2日....夏休み前に行われる中学生に音乃木坂学院の説明する行事があるのだ。
「見学に来た中学生にアンケートをとって、結果が悪かったら廃校にする。そう絢瀬さんに言っていたの」
「そうなんだ.....」
穂乃果は思わずほっと胸を撫で下ろした。
「安心するのはまだ早いわよ」
生徒会長が私を見てきっぱり言う。
「オープンキャンパスは3週間後の日曜日、そこで本決まりってことよ」
「そ、そんな〜どうしよう」
「なぁ穂乃果」
「なに?大くん」
「どうするもなにも....決まってるだろ?俺達のやることは」
大くんは真剣な顔、だけどそこには『お前たちにはアイドルという素晴らしいモノがあるじゃないか』と言っているようなそんな表情が含まれていた
「そうだね......理事長、私達アイドル研究部はオープンキャンパスの時にライブをしたいと思います。いいですか?」
「ふふっ....良いわよ」
「やった〜!」
「穂乃果!じゃあそれに向けて練習ですね!」
「理事長なんで!なら私達生徒会も独立して活動します。よろしいですね」
絵里先輩のゴリ押しに理事長は苦笑いしながら「止めても無駄のようね」と言って許可をだした。
「待ってください。絵里先輩」
退出しようとした絵里先輩に大くんは声をかける
「な、なにかしら」
「理事長も少しいいですか?」
理事長も話を振られると思っていなかったのだろう。少し驚いた顔をして返事をする
「俺が生徒会の補助員として彼女達の手伝いをしてもいいですか?」
「「「「「えっ????」」」」」
この場にいる大くん以外の5人は驚き
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