第15話 勉強会
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海未は不安げに質問してくる。
「親には行けって言われてるけど.....俺は行きたくないかな〜」
「そうなの?大地くんは絶対行きたいって言うかと思ってた」
「そりゃ行ければ将来の道がいっぱい出来るよ?でもな〜そこ行って何かしたいわけでもないんだよね。まだ決めかねないかな」
「そうですか.....」
「ことりちゃん〜海未ちゃん〜大くん〜早く〜!」
下から穂乃果が叫んでいるので3人は重い腰を上げて食卓へ向かった。
「うお〜美味そうな匂いだ〜」
階段を降りてすぐにスパイシーな匂いが漂っていた。今晩はカレーだ!
ぐぅぅぅぅっ
腹が鳴った。そういえば最近カレー食べてないな〜
と思いながら席に着く。
と、
「........」
俺の後ろに誰か立っていることを感じた。
「君が........笹倉大地だな?」
声が低いことから男性だということだけはわかった。恐らく穂乃果父?
恐る恐る振り返る
腕組みをして仁王立ち。さらには険しい表情。うん、明らかに歓迎されてない感じだな。
「はい....初めまして。穂乃果...穂乃果さんのクラスメートの笹倉大地と言います。」
「.......」
やっばい!気まずい!気まず過ぎる!なんとかして場を和ませたいけど、頼れる海未やことりは雪穂ちゃんと会話してて使えない。穂乃果は皿を並べていて忙しい。となると.....
「穂乃果の...彼氏か?」
「ち、違います!俺はただのクラスメートです!そりゃ穂乃果さんは可愛いですよ。明るくて真っ直ぐな子で....俺には出来ない事をやろうとする、いい子です。あまり考えずに行動してみんなに迷惑かけて....でも一緒にいて飽きないです。俺なんかが彼氏とか勿体無いですよ。穂乃果さんにはもっと相応しい相手を見つけることができますよ」
気がつけばめちゃくちゃ恥ずかしいことを口走った気がする。あたりは静まり返り、ことりと海未は微妙な顔をして、雪穂ちゃんは「やっぱり」と呟いてうんうんと頷いている。カレーを運んできた穂乃果母ら「あらま〜あらま〜」と微笑み、穂乃果父は無表情でこっちを見ている。当の本人は...
「......//////」
口をパクパクさせている。
穂乃果の顔を見た途端俺も恥ずかしくなり顔を背けてしまった。
やっべぇ..なにこの状況。
「ふっ.....」
穂乃果父が...笑った気がした
「相変わらずだな。笹倉くん、そんなに畏まらなくていい。これからもうちの穂乃果をよろしく頼む。」
「え?...あ、はい!これからもよろしくお願いします」
まさか、穂乃果父から頭を下げてくるとは考えられなかった。思わ
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