第14話 和解
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これは良かったことかもしれない。
「東條副会長から昨日聞きました。絢瀬会長は昔バレエをやっていたことを...」
「っ!!そ、そう....そうなのね。希もまったく....」
「どんなに頑張っても結果を残せず挫折した....昨日の生徒会長の言ったことが理解できました。」
「私も...あなたが言ったことは理解できた、つもり」
「そうですか...それじゃあ少し昔話聞いてもらえませんか?」
「昔話?」
俺は席につき、絢瀬会長も自分の席につく。
「昔昔、あるところに1人の青年がいました--」
〜☆〜
「それじゃあ明日までに部活どこに入るか紙に書いて俺に提出しろよ」
「「「「は〜いっ」」」」
中学校に入学して1週間が経ち、中学生は部活に入部というイベントが待ち構えていた。
青年は小学生の時からダンスをやっていて、丁度中学校にダンス部があったのでそこに入ることを既に決めていた。
でも1人で入部するのもなんとなく嫌だったので未だに決めていない友達5人を誘った。みんなダンス経験者ではなかったから渋々入部してくれた。
初めて先輩のダンスを見た。
大半の先輩は経験者らしく当然先輩方のダンスはキレがあってかっこよかった。それに比べて中学で初めてダンスをした先輩方は少しぎこちなさというか....ズレていたりとミスが目立った。
それでも......楽しく踊って歌って笑顔を見せている先輩方が凄く眩しいものに見えた。
他の1年生はどう思ったのかなんてわかんない。俺は....この先輩方とダンスがしたい!
完全に先輩方のダンスの虜になっていた。
そんな先輩方の最後の大会は地区予選で破れた。
どうしてあんなにも輝いている先輩方が負けなきゃいけないんだ
先輩の目には涙があった。でも後悔しているようには見えなかった
自分達はやり切った!やれたんだ!
そんな風に訴えていた。
俺達はダンスを『楽しんだ』
部活動を必死に取り組むのも部活動ではある。それはとても大事なことだ。だけど、真剣に取り組む中に『楽しい』と思ってやる部活動に意味があるんだと俺はずっと頭に入れて3年間踊り続けようと決意した。
1年生の夏休み前、1人の少女が転校してきた
少女は俺達ダンス部と共に夏休みを一緒に行動した。
少女のおかげで俺達の雰囲気がガラリと変わった
少女は夏休みが終わってすぐ転校してしまった。
『また会えるよ』と、約束して...俺は少女と別れた
3年生になった。
先輩方の意思を受け継いで俺達は今同じ場所に立っている。先輩がいてくれたからこそ頑張ってこれた
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