31部分:第五幕その五
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初
カヴァラドゥッシ「博愛が抜けているよ。博愛もあってこそじゃないか」
アンジェロッティ「(苦笑いして)おっと、そうだった」
カヴァラドゥッシ「そうさ。君ならできるさ」
アンジェロッティ「有り難う。ところで君はやっぱりヴェネツィアに行くのかい?」
カヴァラドゥッシ「うん」
にこりと笑ってアンジェロッティの言葉に頷く。
カヴァラドゥッシ「そうさせてもらうよ。あの絵を完成させてフローリアと一緒にね」
アンジェロッティ「そうか」
カヴァラドゥッシ「決まっていたことだしね。それに何時までもフローリアと一緒にいたいんだ」
トスカ 「マリオ・・・・・・」
その言葉に感動して微笑む。
アンジェロッティ「そうか。じゃあこれでお別れだね」
カヴァラドゥッシ「機会があったらまた会おう」
アンジェロッティ「三人で。そして何時までも変わらない友情と」
カヴァラドゥッシ「自由を信じて。さあ、行こうフローリア」
トスカ 「ええ、マリオ」
二人は手を取り合って歩きはじめる。既に日は高く昇り舞台を照らしている。ローマと自由を讃える声が舞台に満ちる中で幕は降りる。
トスカ 完
2007・4・24
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ