第22話
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……ちゃんと笑ってる顔、初めて見たかもって思ってさ。」
「べ、別に笑っていません………!これはその………気が抜けてしまっただけで………」
「はは、照れるなって。うーん、でも勿体ないな。ティオ、元がすごく可愛いんだから普通に笑えばモテモテだろうに。」
「す、すごく可愛いって………〜〜〜っ〜〜〜………!」
ロイドに微笑まれたティオは驚いた後頬を赤らめて呆れた表情でロイドを睨んだ。
「えー、コホンコホン。」
「おっと。」
「ヨ、ヨナ!?い、い、いつから聞いていたんですか!?」
するとそん時エニグマからヨナの声が聞こえ、ヨナの声に我に返った二人はそれぞれ驚いた様子でエニグマを見つめた。
「いや〜、笑ってる顔は初めて〜、とかのあたりだけど………ハハッ、なんか珍しいモンを聞かせてもらっちまったなー。まさかアンタがそんな風に慌てるなんてねぇ。」
慌てているティオに笑いながら答えたヨナだったが
「………それ以上無駄口叩いたら”ポムっと!”で40連鎖します。」
「それは仕様的に無理だから!ってか、アンタなら本当にやりかねないけど………」
ティオの言葉に突っ込んだ後溜息を吐いた。
「それで、ヨナ。”仔猫”の正体はちゃんと掴めたのか?」
「ハッ、ボクを誰だと思ってるんだっつーの。無事、アドレスは掴んだからそっちにも情報を送るぜ。」
「………?妙な添付ファイルが付いてるみたいですけど……」
ヨナの言葉の後、送られたメールを見たティオは不思議そうな表情で尋ね
「添付ファイル〜?―――って、なんだこりゃ!アドレスを割り出したログにどうしてこんなものが………」
尋ねられたヨナは何かに気付いて驚いていた。
「開いてみましょうか。」
そしてティオは端末を操作し
「え………」
「これは……!?」
”Congratulation”という文字を見るとロイドと共に驚いた。
「な、な、なんじゃこりゃ〜!?ちょ、ちょっと待て!これって、ひょっとして………」
「居場所を突き止められた仕返しにハッキングを受けたみたいですね。いえ………最初から掌の上だったのかも。そうなると、ダミーの情報を掴まされた可能性もありますね。」
「きゅうっ………」
ティオの説明を聞いたヨナは大きな音を立てて黙り込んだ。
「おーい、大丈夫か?」
その様子に気付いたロイドは声をかけたが
「くっ………あの状況でアドレスを偽装する余裕は流石になかったはずだ………だったらアドレスを解析すれば何とかアクセスポイントも………いやでも………ブツブツ………」
「おーい………」
ヨナは独り言を呟き始め、それを聞いたロイドは苦笑しながら声を
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