【ハリー・ポッター】編
150 生き残った女の子
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に見覚えのあるもので、知識≠ノもあるもだった。
「見覚えがあります。……でも全部おじさんとおばさんに処理されました」
「ほう…」
スネイプの目が細まるが、ボクは真人君みたく人の心情に聡くないのでスルー。
……でも、知識≠ニ母似なボクの外見≠併せて考えてみると、スネイプ──リリー・エバンズ≠ノ初恋を拗らせたままのこの男が何を想ったかは何となく判りはするが…。
閑話休題。
「開けても?」
「構わん。そなたが開けなければ話も始まらん」
言われて──手早く封を切って、ざっと目を通していく。
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ホグワーツ魔法魔術学校
校長 アルバス・ダンブルドア
マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟会員
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親愛なるポッター殿
この度【ホグワーツ魔法魔術学校】にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお慶び申し上げます。教科書並びに必要な教材のリストを同封致します。
新年は9月1日に始まります。7月31日必着でふくろう便にてお返事をお待ちしております。
敬具
副校長 ミネルバ・マクゴナガル
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受け取り──開けてみれば、入っていたのはやはりホグワーツからの入学案内書。
「読んだな? ……さて、アニー・ポッター。そなたに選択肢を与えよう」
「選択肢──ですか」
「左様。一つ──この狭く苦しい世界≠ナ辛酸を嘗めながら暮らす。しかしその場合は今日有った事は忘れてもらう」
ボクは首がもげても構わない勢いで首を横に振る。……真人君がホグワーツに居るとは限らないが、もうこんな生活は沢山だった。
転生したのを自覚して以来、一番気が休まるのがフィッグばあさんのところだったと云えば、ボクがダーズリー家≠ナどんな扱いを受けていたか判ってもらえるだろう。
……流石に女なので、叩かれたり──殴られたりこそしないが、いつ爆発するか判らない地雷源で細心の注意を巡らしながら暮らすよりは、フィッグばあさんと一緒に猫の世話をしている方が幸せだった。
「二つ──我輩の手を取り、少なくともこの現状よりは光在る未来を選ぶ。……死んだ君の母と同じように」
父≠フ名前が出なかったが、その心情もまた──知識%Iに判らないでもなかったが、藪蛇になりそうだったのでスルー。
……しかしスネイプはそんなボクの反応から某かを感じたらしく…
「……もしや母の死の真相≠キら聞いていないと云うわけではあるまいな…
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