【ハリー・ポッター】編
149 アニー・ポッター
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人が云うところの神≠ニ云う存在での。……予定外の事故が原因──今回の場合はあの鉄骨の落下事故が原因で死んでしまった人間を転生させて回っておる。……そして勿論、お主もこれに該当する」
「えっ? じゃあ──」
「そう、お主の言う彼──升田 真人も今さっき、転生させてきた」
「よかった……!」
神サマの言葉を聞いて、一番最初に浮かんだ感情は安堵≠ナその次に歓喜≠セった。
(また……会えるんだ……!)
ボクはこの状況は察しがついている。……神様転生。神様が人を不注意などで殺めてしまった時、殺めてしまった人間をその人間が元居た世界以外──大抵はマンガやアニメ、ライトノベルの世界などに転生させる。……それが神様転生。
「その表情じゃ大体察しはついている様じゃのう。右手に持っているサイコロを振ってみぃ」
「っ!?」
ボクはいつの間にか握っていた右手の中に有る違和感に驚愕するが、相手は神≠ナある事を思い出して勝手に得心する。
神サマからの指示を思い出し、見た目普通のサイコロを振るう。……出た目は5。
「5つか。特典を言うがいい」
「往く世界の情報はある?」
「特典を使って決めぬ限りは往く世界はランダムじゃ。……よくある二次創作みたいに、マンガやアニメ、ライトノベルの世界のどれかだとしか言えぬ」
「……じゃあ、1つ目は真人君と同じ世界に転生させて=v
「あやつと同じ世界じゃな。あい、判った」
「2つ目。【烈火の炎】の八竜で。……出来る?」
アニメ等の世界なら力≠ヘ必要だ。
「出来る。【烈火の炎】の八竜だな。……承知した──火竜の印は他者には見えない様にしておこう」
「……ありがとう。……じゃあ3つ目。転生した真人君と同じくらいの年齢にして」
「御安い御用じゃ」
「4つ目は誰が転生者か判る様に」
「判った。……それにしても、他の転生者達と比べてお主は欲が少ないのぅ、感心感心♪」
神サマは、喜色満面の笑みで言う。
「最後に……ボクを女にしてくれ」
「……正気か?」
「うん」
(今度は──今度こそは真人君と……!)
「……なら良い」
神サマが呆れた表情で頷いたのを確認した瞬間、ボクの意識は一瞬の浮遊感の後闇に沈んでいった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「此処は──ぐっ! があっ!」
『此処は何処』と言い切る前に酷い名状し難い頭痛と、頭にナニか得体の知れないモノを突っ込まれている様な不快感がボクを襲う。
(痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! イタイ! イタイ!
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