機動戦艦ナデシコ
1359話
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せめて将官辺りが出てこないと。
「そうですか。では、私達はここでお待ちしていますので、話を通して貰えますか?」
『は、はい! すぐに! 少しお待ち下さい!』
笑みを浮かべてエザリアが告げると、白鳥は顔を真っ赤にしてから叫んで通信が切れる。
そうして残ったのは、シロガネのブリッジに浮かぶ沈黙のみ。
そんな沈黙を最初に破ったのは、美砂だった。
「うわ、エザリアって実は男誑しね」
「あら、別に誑し込んではいないわよ?」
平然と言葉を返すエザリアだったが、今の様子を見る限りだと色々な意味で凄い悪女に見えなくもないな。
「だって、あの白鳥って人、エザリアに思い切り見惚れてたじゃない。多分、エザリアが彼を誘えば一発でフラフラと寄ってくるわよ?」
「あのね、人を誰かさんみたいに言わないでくれる?」
そう告げたエザリアの視線が向けられていたのは、当然のように俺の方。
いや、俺が女好きってのは恋人の数が10人を突破している以上、何を言っても無駄だろうから、これ以上は何も言わないけど。
「それより、これで木連上層部がどう動いてくるかだけど……どう思う?」
「あ、アクセル君が話を逸らした」
美砂が何かを言ってるようだが、取りあえずそれはスルーする。
エザリアもそんな美砂の言葉を受け流しつつ口を開く。
「そうね、優人部隊の隊長とか言ってたけど……恐らくエリートなんでしょうね。同じ軍人として、ナタルはどう思う?」
「そうだな。エザリアと話していて色々と戸惑っている様子が見えた。実際に目の前にいれば身のこなしなども……」
ナタルの言葉が最後まで告げられるよりも前に、ブリッジに非常警報がなる。
「何が起きた!」
ナタルの鋭い声に真っ先に反応したのは、円だった。
「木連の大型艦から、多数の敵兵器が出撃。こっちに向かってくるわ!」
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