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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第九十九話 焦土作戦
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ラッケ、リヒターたちの文官達がいる。
彼らにとって辺境星域の統治は悪夢だったはずだ。いくら善政を敷こうとしてもトップであるラインハルトに対し根強い反感を抱いているのだ。素直に統治に協力したとは思えない。当然ブラッケ達はラインハルトの政治家としての資質に深刻な疑問を抱かざるを得なかっただろう。
色々な意味で焦土作戦は悪影響をもたらしたと思う。たとえ勝利が不徹底なものになろうと俺は焦土作戦を取るつもりは無い。そのほうが将来的にはプラスに成ると思うからだ。
ちなみに俺が一点だけ気になっていることがある。それはラインハルトが焦土作戦の実施以後、辺境星域に行った事が無い事だ。偶然なのか、それとも彼自身何か感じるところが有ったのか。俺としては後者であって欲しいと思う、切実に……。
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