機動戦艦ナデシコ
1358話
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の方へと向けられる。
だが、その軍人は慌てたように首を横に振ってエザリアの言葉を否定した。
「そ、そんな事は考えてません。私達としても、木連との戦争は不利益しかないのですから。出来れば早期にこの戦争を終結させたいと考えています」
「そうなの? その割りには木連の大使をその手に掛けたらしいけど」
「それは! それは、その……連合軍の中にも様々な派閥がありまして。その中でも特に過激派と呼ばれている者達が……」
「なるほど。まぁ、連合軍のように大きな組織になれば、色々とあるのは間違いないでしょうね」
エザリアの言う通り、地球規模の組織である以上、そこに多くの思惑が入り交じってくるのは仕方がないだろう。
……ただ、俺から見た場合、連合軍の総司令官をやっているグリューノも十分以上に強硬派に思えるんだけどな。
それとも、実は表向きだけ強硬派という扱いにしているけど、実は違うとか?
ありそう、か?
うーん、正直微妙としか言えない。
それでも連合軍の総司令をしている以上、ある程度の能力はあってもいい。
そう思った俺の脳裏を、スパロボ世界のケネスの姿が過ぎる。
あの男もそういう意味ではグリューノと似ているのか?
まぁ、それでもあそこまで無能だとは思えないが。
「そっちの件はともかくとして、取りあえず連合軍からはヨシサダ少将が来るという事でいいのね?」
「はい」
「言っておくけど、ヨシサダ少将はあくまでも第三者、見届け人、オブザーバーといった感じの扱いになるわよ? それに、木星へは私達のシロガネで行く事になるけど、艦内を連合軍の人に自由に歩き回らせる訳にもいかない。そうなると、量産型Wが世話役として付く事になると思うけど?」
世話役と言えば聞こえはいいが、実質的には監視役だ。
いやまぁ、実際に何かヨシサダが危機に陥った時は量産型Wがその身を守るだろうけど。
それでも量産型Wの仕事は、ヨシサダが妙な真似をしないかの監視だ。
……ヨシサダの人当たりの良さを考える限り、そこまで妙な心配はしなくてもよさそうな気もするけど。
「ええ、構いませんよ。私としてもシャドウミラーの量産型Wというのには興味がありましたから。その、受け答えは出来るんですよね?」
へぇ、少し意外だったな。
てっきり量産型Wはあまり好まれないとばかり思ってたんだが。
いや、それとも単純にヨシサダだけが特別なのか?
実際ヨシサダの隣にいる軍人は、量産型Wと聞いた時に微かにだが嫌そうな表情を浮かべていたし。
勿論その表情はすぐに消えたが。
「そちらがそれでいいのであれば、こちらとしても文句はないわ。……アクセル、構わないわね?」
「ああ、問題ない」
エザリアに言葉に俺が頷くと、ヨシサダとその上
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