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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic4夢が生まれた日〜Turning Point〜
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「あんなルシル君」

はやてが突然真剣な表情となって俺の名を呼んだ。その声色に俺もカフェラテを飲むのを中断して「なんだ?」話を窺う姿勢を取った。

「わたしな、今回の一件でより強く思うようになったんよ。わたしの部隊を持ちたい、って。何につけてもミッド地上の管理局部隊が動き出すまであまりにも遅すぎるんよ。今回のような災害救助も、犯罪対策も、発見されたロストロギアへの対策も、そのどれもがや」

「うん。それで?」

「縄張り意識とか無駄の多い手続きとかで後手に回ってばっかで、被害をいたずらに拡大させてるんが現状や。そんな地上部隊を変える切っ掛けとして、少数精鋭のエキスパート部隊をわたしは造りたい。それで成果を徐々にでもええから上げてったら、上層部も少しは考えを改めると思う」

「私とフェイトちゃんは、はやてちゃんのその願いを叶えたい。どうしても」

「うん。だから私たちは、はやての造る部隊に参加するつもりなんだ」

あぁ、そうなのか。こうして機動六課設立へと向かうのか。先の次元世界では話を聞いただけだったしな。俺は「賛成だよ、俺も応援するよ」何故か緊張しているはやて達に微笑みかけると、「うんっ、ありがとう!」ホッとして満面の笑顔を浮かべた。

「はやては本当に優秀だから、確実に部隊は造れるだろう。だが、メンバーはどうするつもりだ? 3人とも知っているだろうが、部隊には魔導師の保有制限というものがある。リミッターを付けてランクを下げるなんて裏技もあるが、チーム海鳴全員をメンバーにすることはどうしても無理だ」

先の次元世界とは違ってアリサやすずかも局員だ。シャルも“界律の守護神テスタメント”ではないから局員のまま。アリシアもフェイト付きの補佐官ゆえに部隊に参加するだろうし、はやて達のリミッターも先以上になるだろう。

「あぁ、やっぱし」

「それも問題だよね・・・」

ガックリ肩を落とすなのはとフェイト。はやてが「ルシル君は、その・・・」不安そうな目を俺に向ける。今は空戦S+な俺だが、空戦SSランクを取得するように権威の円卓から指示を受けている。取得できる物は取得しろ、だからな。機動六課設立まで残り4年。その頃にはSSランクだ。だから・・・。

「悪い。俺はパスだ。部隊の中じゃなく外から応援させてもらうよ」

「そうやんなぁ〜、やっぱりそうなるやんな〜。残念やわ〜」

なのはとフェイトに続いてはやても撃沈。大きな溜息を吐く3人。それから3人はアリサ達と相談して部隊への参加・不参加を決定することを決めた。俺も先の次元世界の知識ではやて達をサポートすることも決めたよ。はやての夢、俺だって応援したいからな。


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