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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十六話 麻薬撲滅捜査を展開します。その2
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か?」

 陛下の言葉に、マインホフ元帥がいそいそと準備に取り掛かった。


 ゼークトの了承を取り付けたことで、ラインハルトとキルヒアイスも、併任として麻薬捜査特別捜査班に加わることとなった。ラインハルトにしてみれば、自らが捜査の指揮をとれないことに不満があったのかもしれないが、それでもそんなそぶりは毛ほども見せず、ケンプに全面的に協力する姿勢をとっていた。フィオーナとティアナにとってほっとしたことは、ラインハルトがケンプと同格の中佐であったこと、それでも先任のケンプに対して一歩譲る姿勢をとっていた事である。
 彼らが加わったのち、ケンプたちは事前の打ち合わせを十分にしていた。

「まずはカイザーリング艦隊の航路を数年分にわたって追うことにしましょう。その中で何か不審点があればそれを列挙してみてはいかがでしょうか?」

 フィオーナの提案に賛同した一同は、まずカイザーリング艦隊の航路を徹底的に調べ、いくつかの特定の基地を割り出すことに成功していた。その基地に寄港した直後、カイザーリング艦隊内部で不審死や負傷がなかったかどうか、あるいは補給物資に不審な変動がないか、等――。

 その結果、ある特定の基地に寄港した直後、補給として受けた弾薬その他の物資量とその消費量からの推定在庫がかい離していた事、負傷者が発生し、中には死亡した者も(病死と届けられていた。)いた事、等が突き止められたのである。ここの事象からすれば全くとるに足らない事だったかもしれないが、特務捜査班の面々が付き合わせた結果、一つの結論に達したのである。すなわち、ここが麻薬の集積場であるということに――。

 ケンプは直ちに上司に報告するとともに、一斉捜査の許可状と、その基地への立ち入り強制捜査の許可を申請し、直ちにこれが受け入れられた。また、捜査は一斉同日に入ることとなり、その準備のため、彼らは数日待つこととなる。
 その間、ティアナは、フェザーンに対して匿名の口座の洗い出しデータを求めることはできないかと、ケンプに提案した。

「麻薬の売買の動機としてまず一番に考えられるのは金銭です。最後の決め手として、不正な資金洗浄やそのお金の保管場所を特定できれば、有力な証拠になると思います」
「フロイレイン・ティアナの言う通りだ。それに関しては、既にフェザーンに連絡を取って、全面捜査の協力要請を行っている。極秘裏にだが。既に私の部下の一人がそちらに赴いて捜査しているはずだ」
「一人だけですか?」

 このような重要任務を任せられる人材とは誰なのだろう、とフィオーナは疑問を呈した。

「いや、向こうにいる駐在武官と一緒に捜査しているはずだ。名前はロイエンタール、オスカー・フォン・ロイエンタール少佐だ」

 ロイエンタールが!?フィオーナとティアナは一瞬視線
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