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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第87話
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」
そしてエステルに視線を向けられたミントは静かな表情で頷いた後エーデルに問いかけたが
「えっと……その……ミントさんのお気持ちは嬉しいのだけど、私は元通りになりたいとは思っていないから必要ないわ。」
エーデルはその場にいる誰もが予想していなかった答えを口にした。
「ええっ!?」
「エーデル!この機会を逃したら2度と人間に戻れないかもしれないとわかっていて言っているの!?」
「はい。」
エーデルの予想外の答えを聞いたエリオットは驚き、血相を変えたサラ教官の問いかけにエーデルは静かな表情で頷いた。
「そ、その……どうして人間に戻りたくないのですか?」
「何か理由があるのですか?」
「えっと……ミントさん、聞きたい事があるからちょっと耳を貸してもらってもいいかしら?」
「?うん、いいよ。」
「その……もし私の時間を戻したらやっぱり…………(性行為の際に女性の体内に出された男性の体液によってできた赤ちゃんも消えるのよね?)」
マキアスとガイウスの疑問を聞いて言葉を濁していたエーデルはミントにある事を小声で耳打ちした。
「!!??はわわわわわわわっ!?そ、そんな事を聞くって事はもしかして……!」
エーデルにある事を耳打ちされたミントは顔を真っ赤にして慌て始め
(ええ。もしかしたら性行為によって私のお腹の中に赤ちゃんができているかもしれないから、ミントさんの力によって赤ちゃんまで消えてしまうかどうかを一番知りたいの。)
エーデルは頬を赤らめて小声で答えた。
「えっと……その…………その人の身体の”時間を戻す”事になるから当然エーデルさんの予想通りなんだけど……(それって、双方合意の上なんだよね?)」
(ええ。……他にも理由はあるけど、もしその時の性行為によって赤ちゃんができちゃっていたら、私とリィン君の赤ちゃんを消す―――殺す事になるから、それだけは絶対にしたくないの。)
((相手はリィンさんなんだ……)その……だったら、その時にできた赤ちゃんを産んでからエーデルさんの時間を戻して人間に戻してもいいんだよ?)
エーデルの話を聞いて大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせてリィンに視線を向けたミントはすぐに気を取り直してエーデルに問いかけた。
(いいの。赤ちゃんの件を抜きにしても私は”今の自分”を受け入れて生きて行くって決めたから。)
「(エーデルさん……)……うん、わかった。でももし気が変わったらいつでも言ってね?」
「ええ。」
「……その様子だと人間に戻るつもりはないのか?」
ミントとの会話を終えたエーデルを見たユーシスは眉を顰めて尋ねた。
「うん。でも理由は言えないから、ごめんね?」
「
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