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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第85話
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只者”じゃない事はわかっていたけど、まさか”星杯騎士”――――それも”
守護騎士
(
ドミニオン
)
”だなんてね。完全に騙されたわ……”執行者”の連中は知らなかったようだけど、アンタ達なら知っていたのじゃないかしら?」
疲れた表情で溜息を吐いたサラ教官はリアンヌとクロチルダに視線を向け
「ええ。ただ彼の正体が判明したのはおよそ半年前ですから”剣帝”殿達がご存知でないのも無理はありませんが。」
「私も最初”匣使い”が貴方達と一緒にいる所を見た時は驚いたわよ。内戦や”騎神”は”星杯騎士団の領分”じゃないから、関わって来ないと予想していたのだから。」
「今思い返してみると”双龍橋”でアタシ達の前から姿を消した方法も”
古代遺物
(
アーティファクト
)
”関係でしょうね。……まあ、あのポヤンとした眼鏡教師が”
守護騎士
(
ドミニオン
)
”で、しかも”星杯騎士団”の副長だなんてアタシも信じられないけど。」
リアンヌは静かな表情で答え、クロチルダは苦笑しながら答え、セリーヌは疲れた表情で呟いた。
「フフ、期待通りの反応だね♪」
「あのな、ワジ……」
「ワジ君も
他人
(
ひと
)
の事は言えないわよ。」
「お前も正体を隠して特務支援課(俺達の所)に潜り込んでいただろうが!?」
「あたし達もワジ君の正体を知った時は本当に驚いたんだからね……」
「みんな、すっごく驚いていたもんね〜。」
「というかせっかく正体を隠していたのに本人達の許可もなくわたし達の前で正体を言っちゃってよかったのですか?」
リィン達の反応を面白そうに見ているワジをロイドとエリィは呆れた表情で見つめ、ランディとノエルは疲れた表情で指摘し、キーアは無邪気な笑顔を浮かべ、ティオはジト目で指摘し
「ア、アハハ……”特務支援課”どころか”トールズ士官学院”にも”守護騎士”がいたなんて、驚いたよね〜。」
「むしろ驚かない方がおかしいから。」
「ケビンさん?”守護騎士”って正体を隠してみんなを驚かせる事が趣味なの?ケビンさんといい、ワジ君といい、そのトマスさんって人といい、みんな正体を隠してあたし達を驚かせてるんだからそうとしか思えないんですけど?」
苦笑しながら呟いたミントにヨシュアは疲れた表情で指摘し、エステルはジト目でケビンに尋ねた。
「いや〜、それについては不可抗力やから勘弁してや………―――というか、ワジ!そんなアッサリと副長たちの正体をバラすなや!?」
「例え”
守護騎士
(
ドミニオン
)
”であられるヘミスフィア卿でも最低でも始末書を書かなければならないと思うのですが……」
エステルの問いかけに苦笑しながら答えたケビンは疲れた表情でリースと共にワジに指摘し
「やだなあ。最初にヒントを出したのはルフィナなんだから
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