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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第21話
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「くっ………!」

「チッ……追いつかれるな………!」

迫って来るエステル達に追いつかれないように走っていたロイドが第二チェックポイントの装置を叩いた瞬間!

「おい、ロイド!」

「え………?」

近くにあったゴミ箱が爆発を起こし、周りに白い煙が舞った!

「なっ……!?」

「石灰か……!」

「おおっとお!?なんだなんだこの白い煙は〜!?ひょっとして、エステルチームが仕掛けたトラップだったのか〜!?」

石灰の煙にロイド達が驚いている中、エステルとヨシュアが背後に現れ

「ゴメンね〜!」

「お先に!」

第二チェックポイントの装置を叩いた後、第三チェックポイントに向かった!



ロイド達はエステル達を追うかのように第三チェックポイントに向かった!すると第三チェックポイントにはエステルとヨシュアが武器を構えて待ち構えていた!

「来たわね………!」

「突破するよ……!」

(くっ………!)

エステル達と武器を交えたロイド達はそれぞれ防戦一方で、エステル達は攻撃しながらロイド達の背後をすり抜けた!

「ナイスファイト!」

「先に行くよ!」

「くっ……!」

走り去って行くエステル達をロイドは睨んだ後、ランディと共に第三チェックポイントに振り向いた。

「チェックポイントを押さえてとっとと追いかけるぞ―――」

そしてランディがロイドに指示をしたその時!

「ハハハッ!よそ見厳禁だね……!」

「死ねや―――ッ!!」

「ぐはっ……」

「がっ……」

ワジとヴァルドがロイドとランディに奇襲して二人を吹っ飛ばし、そして第三チェックポイントの装置を押した後、ヴァルドとワジは去って行った!



「なんとなんと!追いついたワジ&ヴァルド選手、ロイドチームへの奇襲成功!そして第三チェックポイントを押さえ、エステルチームの追撃に移ります!

「ぐっ………!くそっ、このままじゃ……!」

地面に膝をついたロイドがランディと共に立ち上がり、悔しそうな表情で呻いたその時

「クックククク………ハハハハハハハッ………!」

ランディは凶悪な笑みを浮かべて笑いだし

「ハアアアアアアアアッ!!」

ランディは大声で叫びながら全身に凄まじい闘気を纏った!

「ラ、ランディ?」

ランディの突然の変貌にロイドは戸惑い

「いいねぇ!熱くなってきたぜ!こうなりゃとことん、楽しませてもらおうじゃねえか!」

ランディは凶悪な笑みを浮かべて声をあげた。



「さあエステルチーム、広場を通過して三周目に突入!このまま独走を許せば彼女達の勝利となりますが………おっと〜、やはりそうは問屋が卸さな
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