2部分:第一幕その二
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。ヴェローナ市民を巻き込んで」
伯爵 「それは聞いている。チマローザも随分派手にやったものだ。それで教皇様も出て来られて」
カヴァラドゥッシ「その前で歌ってね」
伯爵 「教皇様が認められてか。そこからパイジェッロのニーナも歌ったらしいな」
カヴァラドゥッシ「うん、それでローマに戻っていた僕と会ったってわけさ」
伯爵 「まさに縁だな」
カヴァラドゥッシ「そう、縁だったよ。けれどおかげで」
伯爵 「その彼女と一緒に逃げてか」
カヴァラドゥッシ「何、下手なことはしないから」
にこりと笑って兄に述べる。
カヴァラドゥッシ「それは安心して」
伯爵 「わかった、それではな」
カヴァラドゥッシ「うん、生きていたらまた会おう」
伯爵 「その時はトカイを用意しておく」
カヴァラドゥッシ「(顔を輝かせて)トカイを!?」
伯爵 「そうだ、二人で飲もう。いいな」
カヴァラドゥッシ「その時が楽しみになったよ」
満面の笑みで兄に言う。
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