潰せばいい
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た。
「わけわかんねぇこと言ってないで、かかってこい!!てめぇはここで足止めだ!!」
自分の問いに答えようとしないキースに殴りかかるグレイ。しかし、その攻撃は直撃したはずなのに、全く手応えを感じることができないでいた。
「ジュビアみてぇな野郎だな」
そう言いもう一度攻撃を試みるグレイ。しかし、その一打もやはり効果がないように感じる。
「どういうつもりだ!?まともに戦え!!」
「うぬを倒すには我よりふさわしい相手がいる」
「言葉で混乱させる作戦か。悪魔ってのは、口が達者らしい!!」
グレイは攻めてこないキースに苛立ちつつも何度も何度も攻撃を繰り返す。
「好きなように思うがよい」
(まるで手応えがねぇ)
どのような攻撃をしても、キースの体をすり抜けてしまい全くダメージを与えられない。水の体を持つジュビアと戦っている時のような、そんな感覚にグレイは襲われていた。
「うぬの力は侮り難い。しばしこの場に留まっておこう」
「足止めされてたのは俺の方か!!」
なぜ攻めてこないのかようやく理解できたグレイは、キースとは反対の方向に駆け出す。しかし、彼が向かった先に、後ろにいるはずのキースが現れる。
「チッ!!」
目の前に現れたドクロ。それが道を塞ごうと杖を振るうと、グレイは急停止をかけて飛び下がる。
「「・・・」」
両者にらみ合い動かなくなったグレイとキース。その中で、グレイは彼の呟いたシルバーという単語が頭の中に残っていたのだった。
シリルside
「波動砲・・・矢の章!!」
矢を引き遠く離れた標的へと打ち出すカミューニさん。それを見たノーランは地面に手をつけ盾を作り出しなんとか攻撃を防ぐ。
「炎なら・・・どうだ!!」
身を守った後すぐに反撃へと移る悪魔は、その盾を火の玉へと変化させてカミューニさんへと投げつける。
「波動波!!」
しかし、その攻撃もカミューニさんの衝撃波に分散される。
「「うわああああああ!!」」
おかげでこちらにまで火の粉が飛んできて、ラクサスさんを除いた俺とセシリーは大慌てだ。
「おい!!弾き方考えろ!!」
「うるせぇな、当たった方が悪ぃんだよ」
雨のように降り注いでいた火の粉を避けていなかったから、ラクサスさんはビビってないのかと思っていたら、実はただ動けなかっただけらしい。彼は周りを気にしないカミューニさんのスタイルに激怒している。
「そんな弾き方なんか気にしてる余裕はねぇんだよ。ちょっと・・・黙ってろ!!」
彼はそういうと敵に手のひらを向けて衝撃波を放つ。
「炎はダメ・・・なら・・・」
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