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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
潰せばいい
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第三者side

キンッ

剣と悪魔の腕がぶつかり合い、金属音が周囲に響く。両手に剣を持ったサラシと袴姿の緋色の女性は、次々に手を繰り出すが仮面を被った女性の悪魔にすべてを弾かれてしまう。

「ハァッ!!」
「くっ!!」

敵の攻めるタイミングとリズムを読み取り、一瞬の隙をついて切り裂こうと腕を振るうキョウカ。エルザはそれを上空へと高くジャンプし回避する。

「ハァッ!!」

宙に浮いたエルザ。キョウカはそんな彼女にすぐさま攻撃を仕掛けるが、あっさりと剣で回避される。

(強い・・・!!)

攻めきることができずに奥歯を噛むエルザ。彼女は戦っている鉄柱の上に足をつけると、キョウカは敵に己の武器を構えて突進する。

キンッ

迫ってきた相手の手を剣で×を作り防ぐ。二人の力は拮抗しており、つば競った状態になっていた。

「もう一度聞く!!お前たちの目的はなんだ!?ゼレフの元に帰るとは、どういう意味だ!!」
「我らはゼレフに作られし者。創造主にまみえるため、ゼレフの意志を遂行し、ゼレフのために戦う」

エルザの問いに嬉々として答えるキョウカ。それを聞いたエルザは、大きな声を張り上げる。

「お前らの思い通りにはならん!!私の仲間が、フェイスを止めに向かっているはずだ!!」
「思い通りにならん?それは此方のセリフだ」
「何?」

現在エルザの予想通り、起動したフェイスのもとにウェンディとシャルルが向かっている。しかし、キョウカはそれに対し何も慌てた様子はなく、むしろ笑みを見せている。

(こいつ・・・すでに手を打っているのか?)

彼女の表情からそう推測する。頭を悩ませている相手を見て、キョウカは自身の腕に力を入れていく。

「余計なことを考えている余裕はないぞ」
「ぐっ!!」

意識がキョウカから別のところへと移ってしまったエルザ。それにより彼女の腕に押し込まれ、状況が一気に傾き始めていた。





















一方こちらは、フェイスを止めに向かっているウェンディとシャルル。遠く離れたドクゼリ渓谷を目指す彼女たちだったが、ずっと全速力で飛んでいるシャルルにかなり疲労の色が見え始めていた。

「シャルル、頑張って!!」
「大丈夫!!まだまた飛べる!!」

ウェンディが声をかけると、シャルルは速度を落とさず先を急ぐ。その間にも、フェイス発動のリミットは刻々と迫ってきていた。





















「なんだ?シルバーがどうしたって?」

そう言ったのは氷の造形魔導士グレイ。彼は目の前にいる骸骨のお面を被った悪魔、キースの言葉が気になっているようだっ
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