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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第81話
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ターがクロウみたいに”グノーシス”を投与された人達を助けられる”空の女神”に交渉しているって、クレアは言っていたけど……」
「……例えエイドスさんがエレボニアの要請に応えてくれたとしても、エイドスさんがこの場にいない以上先輩は……」
「クッ、肝心な時に役に立たないとは、どこまでふざけた女神だ……!」
「”女神”……―――!リィンさん、アイドス様でしたらクロウさんを助けられる可能性はあるかもしれません!」
暗い表情で呟いたミリアムとマキアスの言葉を聞いて悔しそうな表情をしているユーシスの言葉を聞いてある事に気付いたプリネはリィンに視線を向けて希望の言葉を口にした。
「!!頼む……クロウを助けてくれ、アイドス!」
「―――わかったわ。星芒よ、かの者に慈悲を――――!」
リィンの呼びかけで出てきたアイドスはその場で祈りを捧げた。するとアイドスの全身から膨大な神気が放たれ、クロウにはアイドスの祈りによって発生した癒しの光が包み込み始めた。
「ハハ……あったけぇな……これが女神の御慈悲……ってやつか……」
「あ……クロウの顔色が……!」
「僅かにだが、良くなっているな……」
僅かに顔色が良くなり始めたクロウを見たミリアムとガイウスは明るい表情をしていたが
「だが……本当にあのままで大丈夫なのか……?」
「先輩の身体は以前ベルフェゴールが夏至祭でテロリスト達を殺した時に近いくらいやせ細っているしな……」
やせ細った状態のクロウが気になっていたラウラは重々しい様子を纏って呟き、マキアスは不安そうな表情をしていた。
「!リィンさん、ベルフェゴールさんも呼んでください!睡魔族―――それも”魔神”の彼女ならば人一人分の失った精気を苦も無く分け与えられるはずです……!」
マキアスの言葉からある事を察したツーヤはリィンに視線を向けた。
「ああ……!――――頼む、ベルフェゴール!」
ツーヤの言葉に頷いたリィンはベルフェゴールを召喚し
「フウ、ご主人様に頼まれなければ、”仲間”を裏切った挙句そんな有様になったのも自業自得なあんたを助けるつもりなんてなかったんだからね。―――ご主人様に心から感謝しなさいよ。」
召喚されたベルフェゴールは溜息を吐いた後片手をクロウの身体に置いて片手越しに自身の精気を分け与え始めた。するとやせ細っていたクロウの身体は徐々に肉が付き始め、今にも死にそうなほどをしていた青ざめた顔に血色が戻り始め、最後は髪の色以外は元のクロウの姿へと戻り、アイドスが祈りを終えるとクロウは安らかな表情で眠っていた。
「あ…………」
「クロウさんは助かったのですか……?」
クロウの様子を見たエリスは呆け、セレーネは恐る恐るアイドスに
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