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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第79話
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を警戒した。すると何かの駆動音が聞こえて来た。

「この音は一体……?」

「機械の駆動音……?」

近づいて来る音に気付いたアドルとエリィは首を傾げた。するとヴァリマール、ヴァイスリッター、パテル=マテルの三体がそれぞれ飛行している状態でエイドス達の目の前を通り過ぎて奥底へと向かった。

「なああああああああっ!?」

「な、何今の!?」

「大型の人形兵器達が奥底へと向かったようですが……」

「三体いたようだけど……その中にはレンちゃんのパテル=マテルの姿もあったよね……?」

「ああ……しかもエリゼ嬢ちゃんの”神機”もいたぞ。残りの一体は見た事がねぇ人形だったが……」

「……残りの一体はリィンが操る”灰の騎神ヴァリマール”ですね。」

通り過ぎたヴァリマール達を見たロイドとエステルは驚き、リースとミント、ランディは考え込み、ヨシュアは真剣な表情で呟いた。



「しかし何でまた、あんなとんでもない存在が三体も同時に”主”達に呼ばれたんや?」

「状況を考えるとあの三体を呼ぶほどの事態に陥っている事が考えられるわね……」

「あれ程の存在を呼ぶとなると……もしかしたら既にあの外道司祭の亡霊との決戦を始めているかもしれませんわね。」

ケビンとルフィナがそれぞれ考え込んでいる中フェミリンスは自身の推測を口にし

「!それは………」

「―――急ぎましょう!このままですと、ヨアヒム・ギュンターとの決戦に遅刻して最悪私達が到着した時にヨアヒムがリィンさん達に滅せられていて、せっかくここまで来たのに私達の出番がなくなってしまいます!」

フェミリンスの推測を聞いたロイドが真剣な表情をしたが、エイドスの発言によって仲間達と共に冷や汗をかいて脱力した。



「け、決戦に遅刻するって……そんな言葉、聞いた事もないですよ……」

「というか私達より先に進んでいる人達の心配をせずに、自分達の出番がなくなる事を心配するなんてとても女神とは思えない言動なの。」

「それに私達が駆け付けた際に決着がついていた方がその分早く問題が解決するという事だから、普通に考えたらそっちの方がいいわよね……?」

「お願いしますから、こんな時くらいは脱力するような発言をしないで下さいよ……」

「ううっ、本気でミントさんの力を借りてエイドスの夫や仲間の方達に会ってエイドスが今まで何をやらかして周りの人達にどれだけの迷惑をかけて来たのか聞きたくなってきたわ……」

エイドスの意見に脱力した少年―――ナユタ・ハーシェルとナユタの相棒の妖精―――ノイ・ステラディアはそれぞれ呆れた表情をし、ナユタの恋人である雪のような真っ白な髪を持つ少女―――クレハ・レム・オルディーンは苦笑し、エレナとフィーナは
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