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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第79話
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「あれ?なんかどっかで見た事があるんだけど。」
「一体は”影の国”のグランセル城地下で戦った”暴虐”のロストフルムです!」
「もう一体はロストフルムと共に煉獄を守る七十七の悪魔―――”深淵”のアスタルテね。うふふ、まさかバンダナのお兄さんがその2体を召喚できる程の術者だなんて、正直驚いたわ。」
悪魔達に見覚えがあるプリネは目を見開き、エヴリーヌは首を傾げ、ツーヤは真剣な表情で声をあげ、レンは静かな表情で呟いた後不敵な笑みを浮かべた。
「”暴虐のロストフルム”に”深淵のアスタルテ”ですって!?」
「そ、そんな……どちらも七十七の悪魔達の中でも最高位の悪魔達ですよ……!?あれ程の高位の悪魔達を召喚すれば、術者であるクロウさんも無事ではすみませんよ……!?」
「幾ら”グノーシス”で
霊力
(
マナ
)
を飛躍的に強化しているとは言っても、私達のような魔術を修める者として訓練した術者でもないクロウがあのような高位の存在を顕現をすれば必ず反動があるわ……!二柱の顕現は間違いなく命を削る行為よ!」
悪魔達の正体を知ったセリーヌとエマは血相を変え、クロチルダは厳しい表情で声を上げた。
「何ですって!?」
「い、命を削る行為って……!」
「クロウさん!すぐにその悪魔達を送還してください!魔術も修めていないクロウさんがそのような高位の存在を顕現し続ければ、顕現が長ければ長い程クロウさんの寿命が削り取られ続けますよ!?」
エマとクロチルダの話を聞いたサラ教官は声をあげ、アリサは信じられない表情をし、プリネは真剣な表情でクロウに警告をした。
「ハッ、上等だ!後の事なんてどうでもいい!俺達の事情も知らずに首を突っ込んで状況を滅茶苦茶にした”殲滅天使”達―――”部外者”共から何度も受けた”借り”を返せず、挙句の果てには男同士が交わした大切な”約束”すら守れねぇのなら、死んだ方がマシだ!」
「クロウ…………」
「命を削ってまで、クロウはリィンとの約束を守って、エリゼ達――――”部外者”に一矢を報いたいのか……」
「で、ですがエリゼお姉様達が”部外者”というのは間違っていると思うのですが……」
「うん……貴族連合がメンフィル領であるユミルやメンフィルの貴族のリィン達を巻き込んだ時点でメンフィルは”部外者”じゃないよね。」、
プリネの警告を無視したクロウの話を聞いたエリオットは辛そうな表情をし、ガイウスは重々しい様子を纏って呟き、セレーネとミリアムは複雑そうな表情でクロウを見つめ
「メンフィルの介入によって貴族連合が大損害を受けた事で”蒼の深淵”に貴族連合と手を切らされて不本意でありながらも内戦から手を引いた事……更にクロスベルでは大統領側に不本意な戦いを強いられた挙句
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