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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1357話
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目が眩んで妙な真似をする奴じゃないといいけど」

 ムウの冗談っぽい口調。
 だが、その言葉に大和撫子的な性格をしているオウカは、薄らと頬を赤くする。
 恋人のイザークは……と視線を向けると、少し不満そうだがそれだけだ。
 意外と嫉妬深かったりはしないらしい。
 エザリアへの態度と違い過ぎないか?

「けど、中には傲慢な奴がいるから気をつけた方がいいぞ」

 SEED世界の連合軍で戦っていただけあって、ムウの言葉には実感がこもっているな。
 マリューもムウの言葉に頷いている。
 ムウの場合は男だからまだ良かったけど、マリューは女だから色々と苦労したんだろう。
 もっとも、その辺をどうにかして大尉にまでなった訳だが。
 その辺は、純粋に能力も関係してるんだろう。
 PS装甲の件とか、ガンダムの件とか。……いや、ガンダムはオーブの協力あってこそか。

「連合軍も馬鹿じゃないんだ。俺達と木連の交渉を邪魔しても、結果的には自分達が俺達に嫌われるだけだというのは分かってるんだし、その辺は心配ないんじゃないか?」
「そう? シャドウミラーと木連の二つの勢力が手を組んで襲ってくるよりは、三つ巴にしたいと思うんじゃないかしら」

 エザリアの言葉にも、確かに……と頷くべきところは多い。
 俺達を敵に回した時点で、連合軍は終わりだと理解しているんだから妙な真似はしないと思うんだけどな。

「とにかく、何があるのかは分からないんだから準備はしっかりとしておきましょう。ナタル、シロガネの方の準備はいいわよね?」
「はい、問題ありません。いつでも出航可能です」
「そう、じゃあ指揮は任せるわ」
「は!」

 マリューの言葉に敬礼をするナタル。
 そんなナタルに、マリューは困ったように笑みを浮かべて口を開く。

「そんなに堅苦しくなくていいのよ? 知っての通り、このシャドウミラーは軍隊でもそこまで規律に厳しくはないの。どちらかと言えば、ザフトに近い組織形態なのよ」

 ナタルも、何だかんだでシャドウミラーに来てから結構経ってる筈なんだがな。
 それでも軍人らしい仕草はまだなくならないらしい。
 軍人一家に育ってきただけはあると言うべきだろうな。

「は、はあ。その、分かってはいるのですが……どうしても、私は……」
「全く、ナタルもそろそろシャドウミラーに慣れてもいいのにな。家にいる時はあんなに素直で可愛いのに……」
「ちょっ、ムウ!?」

 いきなりムウから出た言葉に、ナタルは慌ててその口を塞ごうとする。
 だが、一度出た言葉を隠し通すようなことは出来ず……

「うわぁ。ナタルって家では素直で可愛いんだ。これがクーデレって奴?」
「そうね、こういうのがクーデレなんでしょうね」

 円の言葉に、
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