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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第十六話 やり直し
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ろう。
仲のいい姉妹なんだってことが、その光景一つで伝わってきたんだ。
(そう言えば、二人はずっと一緒にいたな……)
幼い頃に見た、二人の光景が脳裏を過る。
幼いながらも多くの門下生の中に混じり、その身に合わないような木刀、竹刀を振っていた雪鳴。
それを側で憧れの眼差しで見つめていたのが柚那だった。
休憩時間、雪鳴に飲み物をすぐに差し出したのも柚那で、あの頃から気遣いのできる子だったと思う。
俺が雪鳴に声をかけて、仲良くなった時も柚那は隣にいた。
だから仲良くなったの雪鳴も柚那も同時だったし、そのあとも何をするにも一緒だった。
修練も、遊びも、食事も、お風呂も、寝るときも一緒に……一緒に過ごした。
二人の中に俺がいる時間が戻ってきた気がして、自然と頬が緩む。
「紅茶だけど、砂糖いる?」
「いや、いいよ。 ありがとう」
雪鳴は二人分のティーカップを乗せたお盆をソファの前のテーブルに置き、俺の前とその右横に置いた。
そして俺の右隣に座る……って。
「おい」
「なに?」
「なんで俺の隣に座る?」
「正面に椅子がないから」
「……」
確かにソファの正面にあるテーブルはソファに座る人用のテーブルのため、テーブルを挟むように椅子が二つ置いていなかった。
……てかそれって。
「嵌めたな?」
「気のせい」
「……」
「……気のせい」
無言で見つめると、あからさまに視線を逸らした雪鳴に理解する。
俺はどうやら、雪鳴の思惑に嵌められたらしい。
食事用の椅子とテーブルは台所の隣にあって、そこには椅子が四つ置かれている。
今更だけど、そっちに座った方が雪鳴も正面にできたのではないだろうか。
……まぁ、家に入った時から続いた緊張感とか不安とか、お邪魔している身っていう状況が相まって言われるがままだったんだけどさ。
雪鳴は俺がそういう心境だってことに気づいていたってことだろう。
「はぁ……。 取り敢えず紅茶、もらうよ」
抵抗を諦め、ため息を漏らしながらティーカップに手を付ける。
湯気を浮かべる紅茶を口に含むと、茶葉の香りが口と鼻に抜けていく。
それは少しずつ心を落ち着かせていき、そして今日一日の戦闘によって溜まった疲れが出てきた。
「疲れた?」
「色々あったからな」
「そうね」
雪鳴は納得したように頷き、自分の分の紅茶を一口含んだ。
それから俺と雪鳴は特に会話もせず、肩と肩が触れるくらいの距離感を維持していた。
視線を合わせることなく、ただただ静かに時の流れに身を任せるかのように過ごしていると、
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