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貴方の背中に、I LOVE YOU(後編)
貴方の背中に、I LOVE YOU(後編)
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になっていた。
早朝から、合祀の墓に、抜け殻の様なハーモニーの姿が在った。ハーモニーは、合祀の墓を見詰めていた。「昨夜(ゆうべ)、蛍の墓を見たよ。凄く綺麗だったよ。平は、ハーモニーと、ずうっと一緒に見ると、言ったよね。平、会いたい、寂しいよ。ハーモニーは独りぼっち。キスマークも、消えている。平は、永遠に、ハーモニーと一緒にいると約束したよ。日本で、安造爺ちゃん・澄子婆ちゃんと、平・ハーモニーと一緒に暮らすと、約束したよ。平、お願い、帰って来てよ!」と、合祀の墓に泣き伏せた。暫くして彼女は立ち上がり、再度、合祀の墓を、じぃーと見詰めた。墓石の正面には 人間も動物も同じ命だ と彫られ、脇に小文字で田村義衛門が並べて彫られていた。ハーモニーは、墓石の背面に回った。バックから、カミソリを取り出し手首に当てた。血が迸った(ほとばしった)。彼女は、血を指に付け,墓石の背面にI LOVE YOUと、書いた。ハーモニーは,墓石の背面に凭れ掛かった。彼女は、平の大好きな歌を口遊んだ。平と過ごした記憶が、走馬燈の様に、ハーモニーの脳裏を過ぎった。マニラのキャバレーで、始めて会った日・コンドミニアムで過した日々・正義の慰霊碑に行った事・マニラ湾で、シンガーの歌に合わせて踊った事・スモーキー・マウンテンでの三匹のミスター蛍(Mr. Firefly)・peaceful school YASUZOUの子供達と戯れた日々・日本で、テーマパークに行った事・スキー場のホテルで、大浴場に入った事・GIEMON(義衛門)の、縫製工場の食堂で失言・・・・楽しい記憶だけが脳裏に浮かんだ。真夏の昼間の煌々(こうこう)たる光が、境内を満たしていた。ハーモニーは、意識が朦朧(もうろう)と、してきた。「暗くなって来たから、蛍が舞い始めるよ。平、一緒に見ようよ。平、平一、緒に見ようよ」・・・・・一途に平を愛した、ハーモニーの最後だった。

作者より

愛の反対は無関心!
人間は、小さな事でも、自らで行動して愛を与える事が大事です。自らの善意(愛)を秘密にする必要はありません。人の慈善行動を、パホーマンスなどと称する人間は、最低の人間です。貴方の善意(愛)をアピールして、善意(愛)の仲間を増やして下さい。
人生の最大の病は孤独です。孤独とは誰からも自分は必要とされていない、と感じることです。
貴方が、行動を起こしてして愛を与えれば、貴方は、人から頼られ、孤独には成りません。充実感が得られます。
@ 仕事も、同じです。お客様は貴方が必要です。
A 家庭も、同じです。家族は貴方が必要です。
B 恋愛も、同じです。恋人は貴方が必要です。
C ペットも、同じです。ペットは貴方が必要です。
D スポーツ選手も、同じです。観客はスポーツ選手が必要です。
人間は、当てにされる事が、大事です。

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