貴方の背中に、I LOVE YOU(後編)
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照れ臭そうに部屋から出て来た。アキの、押しかけ女房だった。数日後、リベルとアキは、マニラの小さな教会で、平とハーモニーが同席して結婚式を挙げた。24
翌日、ハーモニーがオフィスで平に、真剣な眼差しで話し掛けた。アキが一日中、コンドミニアムに居る限り、平に自分の体を見せる事が出来ない。平が大好きだから、体を見せて上げたい。の内容だった。平は時折、コンドミニアムの食堂のテーブルに恥じらうハーモニーを寝かせ、体を鑑賞するのが大好きだった。平は、改めて優しくて献身的なハーモニーに、感無量だった。
平は、フィリピンにも、蛍の家を造りたかった。ハーモニーとの間に中々、子供が授からないのも、私設学校を設ける考えの要因であった。ハーモニー・リベル・アキと、フィリピン武井鰍フ幹部社員から、同意を取り、スモーキー・マウンテンの近くに、私設学校を創設し、名称をpeaceful school YASUZOU(平和の学校 安造)と、した。日本の安造にも電話して、了解して貰った。安造は、学校名に謙遜していた。学校の建設に着手した頃、アメリカのシアトルから一本の電話があった。それは、サト・ウイリアム(Sato Williams) の韓国人の養子、ダニエル(Daniel)からの電話だった。「平の活動に共鳴してpeaceful school YASUZOUに参加したい。自分は現在、シアトルでハイスクールの教師をしているが、退職してマニラに行くつもりだ。母のサト・ウイリアム(Sato Williams)が、義衛門さんや静さんに、随分世話になったと、母から聞いている。自分が恩返しを、したい」との、内容で「父のロバート・ウイリアム(Robert Williams)は、航空機関連の会社を退職して、母のサトと老後を自宅で過している。弟のジョン(John)が、夫婦で両親と同居して、息子も二人いる。ジョン(John)は、父が勤めていた、同じ航空機関連の会社に勤務している。妹のアンナ(Anna)は結婚しカリフォルニア州の南部の、サンジェエゴニ住んで居る。アンナの御亭主は軍人で、サンジェエゴの海軍基地に勤めていて、娘が一人いる。愛犬、ホタル(Fotal=Firefly)は老衰で死んでしまった。自分は未だ、独身で、シアトル郊外のマンションに、一人暮らしで住んで居る。両親も、平さんに会いたがっている」と、サトの家族の近況を、電話で話した。
一週間後、ダニエルがサト夫婦と一緒にマニラに来た。平とハーモニーが空港に出迎えた。初対面のダニエルは、ガッシリとした体格で、平より若干、年上だった。サトは土蔵で、ロバートは静に連れられ駐留軍の正門で会っただけで、いずれも赤子の時代なので、平には、二人の記憶は全く無かった。サトとロバートは、白髪の初老の老人で、温和な感じがした。三人は、平とハーモニーに「How do y
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