絶対待ってるからな!
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話が響いた。
プルルルル プルルルル
「…もしもし。ああスミス……えっ?パパが国会議事堂の前で見つかった!?」
『シカ公園から誘拐された財前総理が突如東京に戻ってきました。ですがこの数日間何処にいたのか全く明らかになっていません』
さっき塔子ちゃんの電話に掛かってきた総理の解放の話を、私たちは奈良シカ公園のビジョンに映っていた、緊急ニュースで確認していた。
「…随分早く解放されたな。エイリアの目的は一体何だったんだ」
「もしかして総理、もうUFOの中で実験とかされちゃったりして…」
「こら変なこと言わないの!」
私たちがビジョンを見ていると、背後から声が響く。
「やれやれ相変わらずだな、お前らは」
私はその人物を見て話す。
「鬼瓦さん、どうしてここに?」
「総理の誘拐事件を調べにな。どうやら無駄足だったみたいだが」
「やはり警察にもまだ総理が解放された理由はわかっていないのか。…円堂。ここは直接総理に話を聞いてみるのが良いかもしれない」
鬼道くんは円堂くんにそう話すと円堂くんは頷き話す。
「そっか!誘拐されていたならエイリアについて新しい情報が聞けるかも!」
鬼瓦さんは私たちを見て話す。
「何だと?お前たち総理大臣に会うつもりなのか。お前らみたいな子どもが簡単に会えるような人じゃないんだぜ」
「えっ!そうなのか塔子!」
円堂くんが放った塔子という言葉に鬼瓦さんはなるほどと頷き話す。
「…そうか、何処かで見た顔と思ったが、あんたは総理の娘さんか。それなら総理に会うのも可能かもしれないな」
「良かったね塔子ちゃん!お父さんに会えるよ!」
私が塔子ちゃんにそう言うと
「私は会わない。エイリアを倒すまでは会わないって決めたんだ。円堂たちだけで会って来て。案内はしてあげるから…いこ」
「意地っ張りな娘さんだな…」
黒薔薇くんがそう呟くと私たちは塔子ちゃんに付いて行った。
「しかし誘拐されて無傷で解放されるとは、おかしなこともあるもんだぜ。財前総理とエイリア学園か…、俺の考え過ぎだといいが。……折角だ、俺も総理に会いに行ってみるか」
そう鬼瓦は呟き円堂たちの後を追い掛けた。
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