絶対待ってるからな!
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ちゃんと説明してください!」
瞳子監督は少し間を空けると話し始める。
「私の使命は地上最強のチームを作ること。そのチームに豪炎寺くんは必要ない。それだけです」
「でも、それじゃあ説明に!」
円堂くんがさらに問い詰めようとすると、豪炎寺くんは一人で黙ったまま歩いて行ってしまった。
「豪炎寺!?おい何処に行くんだ!!」
円堂くんはこの場から去ってしまった豪炎寺くんを追い掛けて走り出した。
俺が豪炎寺に追い付くと奈良シカ公園にまで辿り着いていた。
「お、おい!待てって豪炎寺!なあ一度や二度の失敗がなんだ!誰にだって調子の悪い時はある!俺ならいつだって特訓に付き合うぞ!なんならこれから……」
「…………」
「豪炎寺!」
俺は豪炎寺に向かい話し始める。
「…覚えてるか?俺たちが初めて一緒にサッカーをした、あの帝国戦!お前はピンチだった俺たち雷門イレブンを勝利に導いてくれたんだ!あの時、俺…お前とならすっげー楽しいサッカーが出来るって思った!きっと、どんな奴らが相手でも絶対に勝てるって!今もそう思っている!」
俺が一生懸命伝えた豪炎寺への気持ち…。しかし豪炎寺から帰ってきた言葉は冷たかった。
「……言いたいことはそれだけか」
豪炎寺はまた歩み始める。
「豪炎寺!あいつらに負けたままで…悔しくないのか!?学校ムチャクチャにされて!仲間をあんな目にあわされて!」
「…………」
「一緒に伝説のイナズマイレブンになるって誓っただろ!?」
「伝説の…」
「なあ豪炎寺!俺たちのサッカーはこれから始まるんだ!!」
「……何度も言わせるな、俺はチームを抜ける」
「だからなんでなんだよ!豪炎寺!!」
俺がそう叫ぶと豪炎寺が悲しそうな目でこちらを振り向く。
「悪いがこれ以上は付き合えない。監督の言う通りだ、今の俺はお前たちの足手まといになるだけだ」
豪炎寺は一度止めた足を再び前に進める。
「そんなのお前らしくないだろ!豪炎寺!!」
「……なんとでも言え」
「!」
「とにかく俺はここまでだ。世話になったな円堂」
「!!」
豪炎寺は俺に背中を向け、左手を軽く上に上げひらひらと降ると、そのまま姿が見えなくなってしまった。
俺はその見えなくなってしまった豪炎寺に向かい叫んだ。
「絶対待ってるからな!!」
「円堂!豪炎寺は!?」
俺の後を追って来た風丸たちも到着し俺に問いかける。
「行っちまった…」
俺のその言葉に染岡が叫んだ。
「なんで止めなかったんだよ!おい!」
「………」
「もうやめろ染岡」
「…くそっ!」
鬼道が染岡を抑えると同時に塔子の電
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