絶対待ってるからな!
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「なんだよ鬼道!まさかお前、あの監督の肩を持つのか!?雷藤が飛ばされたのも、大体あの監督がフォーメーションを変えたからじゃねぇか!」
「そうは言っていない。だが周りをよく見てみろ。今回の試合、怪我人が一人もいない」
染岡くんは辺りを見渡し、確かにという表情で鬼道くんにもう一度話す。
「でも、それがなんだって…」
「前半で俺たちの体力はすでに限界だった。あのまま試合を続けていたら?」
その言葉の意味を理解した風丸くんが話す。
「…!恐らくは、俺たちも今頃病院に…」
「そう、監督は俺たちが怪我をしないように試合を終え、次に繋げようとした。だから、あんな作戦をとったんだ」
「なるほどな…そういうことだったのか…」
鬼道くんの言葉に納得した黒薔薇くんが頷く。
しかし納得のいかない染岡くんが話す。
「…でも、本当にそれで良かったのか?どんな状況でも全力で戦う。それが俺たちのサッカーだろ!円堂や雷藤を犠牲にして俺たちだけ助かって…!そんなの雷門のサッカーじゃねぇ!」
円堂くんはそんな染岡くんに話す。
「染岡…それは違うぜ!監督は…奴らを使って俺を特訓してくれたんだ」
「特訓だと…?」
「あのフォーメーションのお陰で奴らのシュートをかなり受ける特訓が出来た!お陰で最後の最後ちょっとだけ奴らのシュートが見えたんだ」
「えっ、本当か円堂!?」
「あぁ!今でも手がひりひりしてら。でも、思ったんだ…。これなら取れないことない!もっともっと特訓して力を付ければ必ず取れるって!」
夏未ちゃんはまとめるように話す。
「つまり監督は今日の試合を捨て、次の試合に勝つ為にみんなの身を守った。そして円堂くんにキーパーの特訓もさせていたのね」
「そういうことだったッスか…。やっぱり監督って凄い人ッス!」
瞳子監督は黙っていた口を開き話す。
「…理解してもらえたようね。それと、もう一つ監督としての指示があるわ」
「はい!」
瞳子監督はそのまま視線を豪炎寺くんに向けて話す。
「豪炎寺くん。あなたにはチームを離れてもらいます」
「「「え?えーーーーーーっ??」」」
「い、今、何て言ったでやんすか?豪炎寺さんに離れろとか何とか…」
円堂くんもあまりの発言に瞳子監督に問う。
「どういうことですか監督!豪炎寺に出て行けなんて!」
風丸くんも監督の発言に言い返す。
「そうですよ監督!豪炎寺は雷門のエースストライカー。ましてや雷藤もいない今、こいつ無しじゃエイリアには!」
栗松くんも話す。
「…!もしかして今日の試合でミスったからでやんすかっ?」
「そうなんですか監督!それで豪炎寺に出て行けって!?」
「
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